愛知県名古屋市の老人ホーム・介護施設紹介センターなら介護の窓口ケアまど「ケアまどニュース」ページ

NEWS

2026/07/20
コラム

高齢者の尿路感染症とは?原因と予防のポイントを解説

高齢者の尿路感染症とは?原因と予防のポイントを解説

高齢者に多くみられる尿路感染症は、発熱や食欲低下だけでなく、せん妄や転倒の原因となることもあります。特に介護が必要な高齢者では重症化しやすいため、早期発見と日頃の予防が重要です。
今回は、尿路感染症の主な原因と予防のポイントについて解説します。

高齢者が尿路感染症になりやすい原因

尿路感染症とは、細菌が尿の通り道である尿路に侵入し、炎症を引き起こす病気です。膀胱炎や腎盂腎炎などが代表的で、高齢者では若い世代よりも発症リスクが高くなります。

その理由の一つに、加齢による免疫力の低下があります。体の抵抗力が弱まることで細菌への防御機能が低下し、感染しやすくなります。また、排尿機能の低下によって膀胱内に尿が残りやすくなることも原因の一つです。残尿があると細菌が増殖しやすい環境が作られます

さらに、寝たきり状態や認知症、前立腺肥大症、糖尿病などの基礎疾患を抱えている場合も発症リスクが高まるとされています。尿道カテーテルを使用している方は、細菌が侵入しやすくなるため特に注意が必要です。

尿路感染症のサインを見逃さないために

高齢者の尿路感染症は若年者とは異なり、必ずしも排尿時痛や頻尿、高熱などの典型的な症状が現れるとは限りません倦怠感急な認知機能の低下せん妄食欲不振活動量の低下として症状が現れることがあり、見逃されやすいサインのため注意が必要です。

「いつもより元気がない」「ぼんやりしている時間が増えた」「水分をあまり摂らなくなった」といった変化も重要なサインです。介護現場では、日頃から利用者の様子を観察し、小さな変化に気づくことが早期発見につながります。

また、尿の色が濃い強い臭いがある、血尿がみられるなどの変化も確認ポイントです。これらの症状がみられた場合は、速やかに医療機関へ相談することが大切です。

今日からできる尿路感染症の予防方法

尿路感染症を予防するためには、まず十分な水分補給が欠かせません。水分摂取量が不足すると尿量が減少し、細菌が尿路内にとどまりやすくなります。こまめな水分補給を心がけることで尿量が増え、細菌を尿とともに排出しやすくなります。

また、尿が膀胱にたまっている時間が長いほど細菌が増えやすくなるため、我慢しすぎずトイレに行くようにしましょう。

次に、排泄後の清潔保持も重要です。排尿・排便後は前から後ろに向かって拭くようにします。おむつを使用している場合は陰部を清潔に保ち、おむつ交換を適切なタイミングで行うことで細菌の繁殖を防ぎます。特に失禁がある方は皮膚トラブルの予防にもつながります。

さらに、適度な運動や離床を促し、膀胱機能の維持を図ることも大切です。長時間同じ姿勢で過ごすことを避け、可能な範囲で体を動かすことで排尿機能の低下を防ぎやすくなります。

尿道カテーテルを使用している場合は、医療従事者の指示に従い適切な管理を行うことが重要です。感染予防のためには、必要以上の長期留置を避けることも大切とされています。

まとめ

高齢者の尿路感染症は、免疫力や排尿機能の低下などが原因で発症しやすく、重症化すると入院が必要になる場合もあります。発熱や排尿症状だけでなく、食欲低下や意識の変化にも注意が必要です。日頃から十分な水分補給や清潔ケアを行い、利用者の小さな変化を見逃さないことが、尿路感染症の予防と早期発見につながります。