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2026/06/23
コラム

「高齢化社会」と「高齢社会」の違いとは?現状と問題点について考える

「高齢化社会」と「高齢社会」の違いとは?現状と問題点について考える

日本では「高齢化社会」「高齢社会」という言葉を耳にする機会が増えています。しかし、それぞれの違いや、どのような問題が起きているのかを詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。今回は、日本の高齢化の現状や社会課題について分かりやすく解説します。

「高齢化社会」と「高齢社会」の違い

「高齢化社会」「高齢社会」は似た言葉ですが、実は意味が異なります。どちらも、総人口に占める高齢者の割合によって定義されています。

一般的に、65歳以上の高齢者が総人口の7%を超える「高齢化社会」14%を超える「高齢社会」と呼ばれます。さらに、高齢者割合が21%を超えた状態「超高齢社会」とされています。

日本では1970年に高齢化社会へ入り、その後1994年には高齢社会となりました。そして2007年には高齢者割合が21%を超え、現在は「超高齢社会」に分類されています。世界の中でも、日本は特に高齢化が進んでいる国のひとつです。

高齢化が進んだ背景には、医療の発展による平均寿命の延伸や、少子化による若年人口の減少があります。長寿化そのものは喜ばしいことですが、一方で社会全体へ大きな影響を与えるようになっています。

高齢社会で起きている問題点

高齢社会では、さまざまな課題が生じています。その代表的なものが「医療・介護費の増加」です。高齢になるほど病気や介護が必要になる可能性が高まり、社会保障費が年々増加しています。

また、介護を担う人材不足も深刻です。高齢者が増える一方で、生産年齢人口は減少しており、介護業界では人手不足が続いています。介護職員の負担増加や、介護サービス不足が課題となっています。

さらに、高齢者のみの世帯や一人暮らし世帯の増加も問題視されています。家族と離れて暮らす高齢者が増えることで、孤独感や社会的孤立につながるケースもあります。

近年では、「老老介護」や「認認介護」といった言葉も広く知られるようになりました。

地方では人口減少によって、買い物や通院が困難になる地域もあります。公共交通機関の減少や地域コミュニティの縮小によって、高齢者の生活環境が変化していることも課題のひとつです。

また、認知症高齢者の増加も社会的なテーマとなっています。認知症ケアや見守り体制の整備が求められており、地域全体で高齢者を支える仕組みづくりが重要視されています。

高齢社会で求められる取り組み

高齢社会では、高齢者が安心して生活できる環境づくりが求められています。そのひとつが、介護サービスや地域包括ケアシステムの充実です。医療・介護・生活支援を地域で連携しながら支えることで、高齢者が住み慣れた地域で暮らし続けられることを目指しています。

また、高齢者自身が健康を維持し、社会参加を続けることも重要とされています。近年では、シニア世代の就労支援や地域活動への参加促進など、「元気な高齢者」を増やす取り組みも進められています。

さらに、介護現場ではICTや介護ロボットの導入も進みつつあります。見守りセンサーや介護記録システムなどを活用することで、介護職員の負担軽減や業務効率化につなげる取り組みが行われています。

高齢化は今後さらに進むと予測されており、行政だけでなく地域住民や企業も含めた支え合いが重要になると考えられています。高齢社会は「高齢者だけの問題」ではなく、誰もが関わる社会課題といえるでしょう。

まとめ

「高齢化社会」「高齢社会」は、高齢者人口の割合によって定義される言葉です。現在の日本は「超高齢社会」に入り、医療・介護費の増加や人材不足、孤立など多くの課題を抱えています。一方で、地域包括ケアや介護テクノロジー活用など、新たな取り組みも進められています。高齢社会について正しく知ることは、これからの社会を考えるうえで大切な視点といえるでしょう。