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2023/08/05
コラム

老人ホームや介護施設の入居前に「看取り」の確認を行う重要性

老人ホームや介護施設の入居前に「看取り」の確認を行う重要性

老人ホームや介護施設での「看取り」は、入居者が尊厳を持って自身の最後の時迎えるために極めて重要な役割を果たします。入居者やその家族が望む看取りの形を確認し、それを尊重するために、入居前の説明時には、「看取り」に関する確認が必要です。ここでは、老人ホーム・介護施設での看取りに関する情報提供とケアについてご紹介します。

老人ホームや介護施設は終末期の利用者さんに対して看取りの希望を聞く

老人ホームや介護施設に入居を考えている人への説明において、終末期のケア看取りに関する希望や意向を事前に確認することは重要です。終末期をどのように過ごしたいかは人によって異なりますが、価値観を尊重してくれる施設で過ごしたいと考える方も少なくありません。そのため、老人ホームや介護施設は、入居前に利用者や家族の看取りに関する希望を丁寧に聞いておく必要があります。

終末期のケアや看取りには、人によって異なる希望や意向があります。例えば、家族や特定の人々と一緒に過ごすことを希望する方もいれば、宗教的な儀式の実施が重要な要素となる場合もあります。また、終末期になったら自宅や地域に戻りたい方、専門的な医療ケアが受けられる病院やホスピスでの看取りを希望する方などもいるでしょう。老人ホームや介護施設は入居前にこれらの希望を確認し、それぞれの利用者が最期の時間を過ごすためのケア環境を整えるとともに、家族に対するサポートが求められます。

丁寧なヒアリングで利用者さんの不安や疑問を取り除く

利用者の不安や疑問を取り除くためにも、入居前のヒアリングが重要です。終末期には身体的な苦痛精神的な負担が増え、不安や心配が大きくなる場合が少なくありません。老人ホームや介護施設では、利用者の不安を軽減し安心してもらうために、入居前の丁寧なヒアリングが大切です。そのため、入居前のヒアリングでは、利用者の生活習慣や趣味、好みだけでなく、健康状態治療履歴現在の身体の状態についても詳しく聞き、これらの情報をもとに各利用者に最適なケアプランを作成します。

また、終末期のケアについては、利用者がどのような終末期を迎えたいか、どのようなケアを希望するかについても事前にヒアリングします。特に、どこで看取られたいか、どのような形で家族との時間を過ごしたいか、どのような医療介入を希望するかなど、人によって大きく異なるため、それぞれの意見を尊重し、それに合ったケアを提供することが重要です。

老人ホームや介護施設は終末期に心身のストレスをケアしてくれる

老人ホームや介護施設は終末期において、身の回りのお世話だけでなく心身のストレスをケアする役割も果たします。終末期に至る入居者の中には、孤独感や恐怖、未練などの感情が生じてストレスが高まることがあるためです。そのため、利用者の精神的なケアを重視して、メンタルケアについての有資格者や受講者をスタッフで配置したり、社内研修として学びの機会を設けている施設もあります。

さらに、終末期は身体的な痛みや不快感を抱えやすく、食事がとりにくくなる時期です。そのため、多くの老人ホームや介護施設では症状管理に専門知識を持った医療スタッフを配置し、利用者の痛みや不快感を最小限に抑えるための適切な医療ケアを提供しています。介護スタッフも緩和ケアの専門家と連携して、利用者および家族のケアに注力します。

入居前には、こうした施設ごとの対応の違い自分のニーズをすりあわせながら、自分らしい最後を迎えられる環境が整えられた施設を選ぶことが大切です。

今回のまとめ

『終末期のケア』は尊厳のある生活の終わりを迎えるための重要なプロセスであり、そのためには利用者自身の希望や意向の理解が不可欠です。一人ひとりが異なる価値観や願いを持つため、これらを適切に受け入れ、反映させるためには、老人ホームや介護施設が積極的にコミュニケーションを取り、入居前の段階で確認を行うことが大切です。利用者自身が希望を持つことが難しい場合には、家族や信頼のおける他の関係者からの意見も求めてみてください。