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2023/03/04
コラム

要支援1とは?老人ホームで受けられるサービス例の確認は必須

要支援1とは?老人ホームで受けられるサービス例の確認は必須

要介護認定は、「要支援」と「要介護」の2種類があり、全部で8区分に分かれて、そのなかで最も軽度なのが「要支援1」です。老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいの入居をご検討中で、「要支援1」の場合、どのようなサービスを受けられるか知りたい方も多いのではないでしょうか。
ここでは、「要支援1」の身体の状況から、利用できる施設介護予防サービスなどについてご紹介します。

要支援1は生活動作はほぼ一人でできるがリハビリや外出など一部介助が必要

「要支援」は、「介護が必要になる状況を予防するために、支援が必要な状態」という意味です。「要支援」には「要支援1」と「要支援2」があり、「要支援1」のほうが自立度が高いという判定になります。
厚生労働省は、家事や身支度などで支援を要し、介護予防サービスが効果的な状態である場合、介護サービスが受けられるとしています。「要支援1」と判定される具体的な基準は、「要介護認定基準時間が25分以上から32分未満、もしくはそれと同様な状態」です。
分かりやすくいうと、毎日の食事や入浴、排泄などの支援は必要ないものの、買物などの外出家の掃除などにおいて、支援が必要となるぐらいだと、「要支援1」となることが多いです。
ただし、これはあくまでも目安で、「要支援1」と「要支援2」のどちらになるかは、「要介護認定」を受けなければ分かりません。

基本的な生活動作が可能なので老人ホームや介護施設の入所は制限される

老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいには、公的な施設と民間運営の施設の2種類があります。公的な介護施設とは、具体的には「特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)」「介護老人保健施設」「介護療養型医療施設」「介護医療院」です。
いずれも、要介護の判定された方が対象のため、食事、入浴、排せつ、入浴、着替えなどの基本的な日常生活動作を問題なくできる「要支援1」の方は入居できません。
要支援1」の方が入居できるのは以下のいずれかとなり、民間運営の施設のほうが入りやすい傾向です。

・有料老人ホーム
・自立型ケアハウス
・養護老人ホーム
・サービス付き高齢者向け住宅

施設ごとに入所条件が異なるので、事前に確認が必要です。

老人ホームや介護施設の入所は難しくても訪問リハビリなどは受けられる

「要支援1」の方は、ちょっとした動作や外出する際に不自由なことがあっても、基本的にひとり暮らしはできる身体状況です。しかし、今は良くても、今後はどのような状況になるかは分かりません。
「要支援1」の方は老人ホームや介護施設などの入所には制限がかかりますが、介護サービスは受けられます。介護が必要になる状況を防ぐために、利用できる介護サービスは受けておいたほうが良いでしょう。
「要支援1」の方が受けられる介護予防サービスは「訪問型」「通所型」「短期宿泊」のいずれかです。具体的なサービスは、次の通りです。

●訪問型

・介護予防訪問看護
・介護予防訪問入浴介護
・介護予防訪問リハビリテーション
・介護予防訪問介護(介護予防日常生活支援総合事業・訪問型)

●通所型

・介護予防通所介護予防通所リハビリテーション(デイケア)
・介護予防認知症対応型通所介護
・介護予防通所介護(介護予防日常生活支援総合事業・通所型)

●短期宿泊

・介護予防短期入所生活介護(ショートステイ)
・介護予防短期入所療養介護(医療型ショートステイ)

今回のまとめ

「要支援1」は要介護認定のなかで最も軽度な身体状況で、一人暮らしができるため、老人ホームや介護施設の入所は制限されます。しかし、立ち上がる動作や掃除、外出には不自由を感じることがあるため、利用できる介護サービスは利用した方が賢明です。介護予防サービスは、「訪問型」「通所型」「短期宿泊」から選ぶことが可能ですので、状況に合わせて適したものを選ぶことをおすすめします。