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2022/06/28
コラム

特別養護老人ホームとは?入居前には詳しい内容の確認が必須

特別養護老人ホームとは?入居前には詳しい内容の確認が必須

高齢化の多い日本では、老人ホームのような介護施設が増加傾向にあります。また、それに伴い、介護施設を利用する高齢者も増えている状況です。今回は、老人ホームの中でも「特別養護老人ホーム」についてご紹介します。また、民間の老人ホームとの違いや特別養護老人ホームを利用するメリット・デメリットも確認しておきましょう。

特別養護老人ホームと通常の老人ホームの違い

特別養護老人ホームは、公的な機関が運営しているため、民間の老人ホームの相場よりも料金が安く設定されており、所得や貯蓄額によっては更に減額を受けることも可能です。一方で、入居条件となる介護度は原則、要介護3以上民間の老人ホームよりも高いため、入居のハードルはやや高めです。
また、特別養護老人ホームには、「広域型」「地域密着型」「地域サポート型」の3種類の施設があります。それぞれの違いは以下のとおりです。

【広域型】定員が30名以上と多く、居住区を問わないため、比較的入居しやすい
【地域密着型】定員が29名以下で、周辺地域に住んでいる人のみが利用可能
【地域サポート型】在宅で生活をする高齢者にサービスを提供していて、24時間・365日の見守り体制を提供

なお「広域型」「地域密着型」「地域サポート型」の施設では、それぞれの入居条件などが異なります

特別養護老人ホームの入居条件

特別老後老人ホームの入居条件は、以下の3つのいずれかに該当しなければいけません。

65歳以上要介護3以上の高齢者
40歳~64歳で特定疾病が認められ、要介護3以上の人
■要介護1~2に該当し、特例によって入居が認められた人

3点目の特例とは、認知症知的・精神障害によって日常生活や意思疎通が困難である、家族・同居者からの虐待が疑われる、同居家族が高齢などの理由で家族からの支援が困難、一人暮らしなどの場合が当てはまります。

また、いざ入居が決まったあとでも、中には強制的に退居が求められるケースがあるようです。

■患っている障害が軽快し、要介護度が下がった
■体調の悪化で、施設内では難しい医療行為が長期的に必要となった
■体調の悪化で入院が必要となった
■職員や他の入居者への迷惑行為が常態化している
■入居時に提出した書類に虚偽があった
■利用料の不支払い

特別養護老人ホームのメリット・デメリット

特別養護老人ホームへの入居を検討しているならば、事前にメリットデメリットを確認しておきましょう。

【メリット】
特別養護老人ホームは入居費用が安いことに加え、24時間の介護体制が整っています。また、介護度が高い方でも長期の入居が可能といったメリットがあります。

【デメリット】
その分入居のハードルが高いところもあるようです。特に人気が高いエリアにある特別養護老人ホームでは、年単位での待機期間が必要なケースもあり、すぐに入居できない可能性があります。また、医療ケアにおける不安も懸念されるのです。施設は24時間体制であっても、看護師の24時間の配置義務はありません。そのため夜間の医療体制が手薄になることも多く、施設内での医療ケアが難しい場合には、退居が求められる場合があります。

特別養護老人ホームは一度入居すると、基本的に毎日生活することになる場所ですので、メリットとデメリットを踏まえた上で選ぶことが大切です。

今回のまとめ

特別養護老人ホームは、民間の老人ホームよりも費用を抑えて利用することができる施設です。一方で、中には入居条件が厳しい、あるいは医療ケアが不十分な施設も存在しますので、注意しなければなりません。それぞれの介護施設のメリットとデメリットを比較した上で、ご家族に合った施設を見つけることをおすすめします。