愛知県名古屋市の老人ホーム・介護施設紹介センターなら介護の窓口ケアまど「ケアまどニュース」ページ

NEWS

2022/06/25
コラム

病院以外の老人ホームや介護施設でターミナルケアを受けることができる?

病院以外の老人ホームや介護施設でターミナルケアを受けることができる?

治療で回復が望めない場合に、残りの人生をその人らしく生きるためのサポートを行うのがターミナルケアです。病院以外にも老人ホーム介護施設など、ターミナルケアを受けられる場所は広がってきています。ここでは、ターミナルケアと看取り看護の違いターミナルケアが可能な介護施設ケアの内容について詳しく見ていきましょう。

ターミナルケアと看取り介護の違い

病気の回復が見込めない方の終末期において、その人らしい生活を送れるためのサポートをするケアにターミナルケア看取り介護があります。それぞれ、どのような違いがあるのでしょうか。ここでは、ターミナルケアと看取り介護の違いについて詳しくご紹介します。

ターミナルケア

ターミナルケアとは、医療的サポートが必要な状態ではあるけれど、延命や治療を行わずに苦痛や不快な症状を取り除きながら、自分らしい「死」に向けた準備ができるようケアを施すことを言います。緩和ケアがんの患者を対象とするのに対して、ターミナルケアはがんだけでなくすべての疾患を持つ方を対象として行われるケアです。

看取り介護

看取り介護とは、医療的サポートを重視するターミナルケアとは異なり、自分らしい生活を送るための日常生活のサポートなどを中心に行うケアのことを言います。食事や排せつ、清潔にまつわる日常生活動作のサポートをしながら、延命や治療を行わずに「死」を自然に受け入れていけるよう支援するのです。

老人ホームや介護施設でターミナルケアが受けられる施設はある?

ターミナルケアが受けられる場所は病院だけでなく、老人ホーム介護施設なども含まれます。ここでは、ターミナルケアを受けられる老人ホームや介護施設を確認しておきましょう。

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームは、要介護度3~5と高めの方が入居する介護施設です。「終の棲家」とも呼ばれ、原則として入居期間に期限は定められていません。主に身体介護を行いますが、部分的に医療的なサポートを受けられます。

認知症対応型グループホーム

認知症対応型グループホームとは、認知症の診断を受けた人が対象の小規模施設です。すべてのグループホームでターミナルケアが受けられるわけではありませんが、一部施設では医療体制を整えてターミナルケアを提供できる体制を構築している事業所も増えています。

介護老人保健施設

介護老人保健施設は、病院を退院した人がリハビリによって徐々に日常生活へ戻るための支援をする施設です。近年、介護老人保健施設においても「ターミナルケア加算」が設けられ、回復が見込めない方へ専門スタッフが連携してターミナルケアを実施するところが増えてきています。

老人ホームや介護施設でのターミナルケアの内容

老人ホームや介護施設において、ターミナルケアではどのような支援が行われるのでしょうか。ここでは、老人ホームや介護施設でのターミナルケアの内容を詳しくご紹介します。

身体面へのケア

ターミナルケアでは延命や治療を行わず、自然に死を迎えられるよう、酸素点滴など必要最低限の医療処置やケアを施します。食事や排せつ、清潔のための行為への身体介助の他、床ずれなど不快な症状を予防するためのケア、痛みに対しての温罨法(おんあんぽう)やマッサージなども該当するのです。

メンタルケア

延命や治療を行わずにいると、これから訪れる「死」を迎えるにあたって、恐怖や不安、孤独な思いを抱え、精神的に不安定になる方もいるでしょう。穏やかな気持ちで自然に「死」を受け入れられるよう、傾聴や共感を行い、精神面へのケアを実施します。

社会的ケア

介護施設へ入居しながらターミナルケアを受ける場合、費用がかかるため家族の経済的負担が大きくなる傾向にあります。また、長引く介護に家族が疲労やストレスを感じることもあるでしょう。ターミナルケアは利用者の家族の経済的、精神的負担を軽減する役割もあり、ソーシャルワーカーなど専門スタッフと連携しながら利用可能なサービスについて情報提供をするなどの支援も行っています。

今回のまとめ

ターミナルケアは病院だけでなく、特別養護老人ホームやグループホームなどの介護施設でも受けられます。将来を見据えて、老人ホームや介護施設でターミナルケアを受けられるか、事前にホームページや電話などで確認しておくと良いでしょう。