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2026/10/16
コラム

高齢者は水分不足に注意!水分摂取が少ないとどうなる?

高齢者は水分不足に注意!水分摂取が少ないとどうなる?

高齢になると、体内に蓄えられる水分量が少なくなるほか、のどの渇きを感じにくくなるため、気づかないうちに水分不足になることがあります。水分摂取が不足すると、身体にはどのような影響があるのでしょうか。高齢者が水分不足になりやすい理由や注意したい症状、水分補給のポイントをご紹介します。

高齢者はなぜ水分不足になりやすい?

人間の身体には多くの水分が含まれており、生命を維持するうえで欠かせません。しかし、高齢になると若い頃に比べて体内の水分量が少なくなるため、水分不足になりやすくなります。

その理由のひとつが、加齢に伴う筋肉量の減少です。筋肉には水分を蓄える役割があるため、筋肉量が減ることで、身体に蓄えられる水分も少なくなります。

さらに、高齢になると身体の感覚が鈍くなり、のどの渇きを感じにくくなることがあります。そのため、身体が水分を必要としていても本人が気づかず、水分補給が遅れてしまう場合があります。

また、「トイレが近くなるのが心配」「夜中にトイレへ行きたくない」といった理由から、意識的に飲み物を控えてしまう方もいます。

暑い季節だけでなく、冷房の効いた室内や就寝中など、汗をかいている実感がなくても、呼吸や皮膚から水分は失われています。そのため、「汗をかいていないから大丈夫」「のどが渇いていないから飲まなくてもよい」と考えず、普段から水分補給を意識することが大切です。

水分摂取が不足するとどうなる?

身体から失われる水分に対して摂取する水分が不足すると、脱水状態になる可能性があります。特に高齢者はもともと体内の水分量が少ないため、注意が必要です。

水分不足による影響は、のどの渇きや脱水症、熱中症だけではありません。身体の水分が減ると血液中の水分も少なくなり、血液が濃縮されて粘り気が増します。その結果、血流が悪くなったり血栓(血のかたまり)ができやすくなったりして、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こすリスクが高まります。

また、水分不足によって尿の量が減ると、尿とともに細菌を排出する機会も少なくなるため、尿路感染症につながる可能性があります。さらに、脱水によって腎臓へ流れる血液が減少すると、腎臓の働きが低下し、重度の場合には急性腎障害を起こすこともあります。

そのほか、水分不足は便を硬くして便秘を招く原因のひとつにもなります。

高齢者の場合、のどの渇きを感じにくいため、本人が気づかないまま脱水が進んでしまうことがあります。重度の脱水では意識障害などが起こり、命にかかわることもあるため注意が必要です。

特に暑い時期は汗によって水分が失われやすく、熱中症のリスクも高まります。一方で、水分不足は夏だけの問題ではありません。季節を問わず身体からは水分が失われているため、年間を通してこまめな水分補給を心がけることが大切です。

高齢者が水分を上手に摂るためのポイント

高齢者の水分補給では、一度にたくさん飲もうとするのではなく、少量ずつこまめに摂ることを意識しましょう。

本人がのどの渇きを感じてから飲むのではなく、起床時や食事・間食の際、入浴の前後、外出の前後など、生活の中で水分を摂るタイミングを決めておくと習慣にしやすくなります。自分から水分を摂ることが難しい場合には、家族や周囲の人が定期的に声をかけることも大切です。

飲み物をあまり飲みたがらない場合は、本人の好みに合わせて飲み物の種類や温度を変えたり、水分を多く含む果物やゼリー、プリンなどを取り入れたりする方法もあります。手の届くところに飲み物を用意するなど、いつでも水分を摂れる環境を整えておくのもよいでしょう。

一方で、必要な水分量には個人差があります。年齢や体重だけでなく、活動量、食事量、季節、生活環境、病気などによっても適切な量は異なります。

水分不足を心配するあまり、必要以上に水分を摂取すると、身体の状態によっては水分が体内にたまり、むくみなどにつながることもあります。特に持病がある方や医師から水分摂取について指示を受けている方は、自己判断で水分量を増やさず、かかりつけ医などに相談しながら適切な量を摂ることが大切です。

まとめ

高齢者は、体内に蓄えられる水分が少なく、のどの渇きにも気づきにくいため、水分不足になりやすい傾向があります。脱水や熱中症などを防ぐためにも、のどが渇く前からこまめな水分補給を心がけましょう。ただし、必要な水分量は身体の状態や病気などによって異なるため、持病がある場合などは医師に相談することも大切です。