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ケアまどニュース
『服薬管理』これで忘れない!高齢者にオススメの方法
高齢者の中には、日常的にお薬が欠かせないという人は少なくありません。
しかしながら、心身の機能の低下が進む高齢者が、薬の飲み忘れによって病状を悪化させてしてしまう事例も多く報告されています。
そこで、ずっと元気に過ごすためにも、また間違った飲み方によってトラブルが起きないためにも、服用管理は重要です。
自宅でご自分が、またご家族の方が、どのように注意したら良いかをあらかじめ考えておくことで、より安全な服薬管理ができるようになります。
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処方内容の見直しや一包化
「かかりつけ薬局」を作るのがオススメ
いくつもの種類の薬が処方されている場合、特にこれらを異なる医療機関から処方されている場合には、管理には注意が必要です。
いくつもの病院にかかっていると、各病院の近くにある、複数の薬局で薬もらっているケースが少なくありません。
各薬局でどんな薬が処方されているか分かっていないと、危険な飲み合わせとなってしまったり、他の薬の効果を弱めてしまうこともあり得ます。
また、同じ効果の薬が二重に処方されてることで、過剰摂取となってしまったりすることもあります。
それを防ぐために「問診票や口頭での確認」「お薬手帳」があるわけですが、正しい情報が伝わるかは各患者次第なので、それだけで安心とはなかなか言えない状況です。
そこで、一つの薬局で薬をまとめてチェックしてもらうと安心です。
かかりつけ医院と同様に、「かかりつけ薬局」を作っておくことで、薬の処方トラブルを防いだり、薬に関して心配なことがあった時に相談しやすいのもメリットです。
更に、かかりつけ薬局は自宅の近くの薬局にすると、薬の受け取りが楽になります。
処方内容の「見直し」や「一包化」で管理しやすく!
正しく薬を服用するためには、処方内容の見直しをして、管理しやすくするのも一つのポイントです。
例えば、種類や数が多いと服薬管理が大変になります。
頻度についても、1日2回のものと3回のもの、就寝前だけのものなど、飲むタイミングが複雑になると飲み忘れの原因にもなります。
支障のない範囲でタイミングがあわせられれば、管理もしやすくなりますよね。
また、同じタイミングで飲む薬を一つの袋に一包化すると、複数の異なる薬を一つの袋にまとめてもらうことで、別々の薬のシートを開いて出す必要がなくなるのです。
飲みやすい形状にすることで習慣化
同じタイプの薬であっても、粉や粒など、異なる形状の製品も存在します。
意欲や体力が低下している高齢の方は特に、飲みにくい薬は服用自体が億劫になってしまうケースがあります。
味や形状の違いで飲みやすくなる薬もあるので、本人が嫌がったり、飲みにくいと感じる薬がある場合は、種類や形状の変更を相談してみましょう。
一包化や服薬管理の「注意点」
ちなみに、シートから薬を出すことは医療行為とされています。
そのため、親切な行為であるものの例えば老人ホームなどの場合、シートから1種類ずつ薬をだして利用者へ渡すことは介護職員は行えないのです。
ただし、一包化してしまえば、こうした制限が事実上なくなりますので、介助としてできることが一つ増えるというメリットもあります。
また、薬の一包化には医師の許可が必要となります。
そのため、より服用を楽にするために、一包化ができないかと医師に相談してみると良いでしょう。
薬管理ツールの活用
薬の種類が多い場合や、認知症などで服薬が難しいということであれば、処方内容の見直しとともに、管理しやすい方法を実践するのも大切です。
すぐに行える方法としては、薬管理ツールを使うのがオススメです。
専用の「服薬ケース」を使う
服薬管理用のピルケースは、曜日や時間ごとに分かりやすく仕切られているので、そこに事前に飲むべき薬を入れておくことで管理ができます。
本人が認知症などで忘れやすくなっていても、該当する仕切りのところから薬を出して飲むだけなので、飲み忘れや間違いを防止できます。
服薬管理「カレンダー」を使う
カレンダーを使うというのも一つの手段です。
特に、曜日によって飲む薬が違うケースでは、カレンダーに服薬するものを記入しておくことができます。
一般的なカレンダーを使うのであれば、余白が大きくて記入したところが見やすいものを選ぶと良いでしょう。
服薬管理を考えたカレンダーも市販されています。
服薬「スマホアプリ」を使う
ご家族など周りの方が服薬を助けているのであれば、スマホアプリを使うというのも良い方法です。
曜日や時間ごとに飲むべき薬を入力しておくと、自動的に教えてくれるという機能があります。
リマインダーのように指定した時間にアラームで通知してくれますので、飲み忘れを防げるのがメリットです。
通院日の管理や薬の情報チェックなどもアプリ内でできるものもあり、便利な使い方ができます。
服薬時の「動作補助」アイテムを使う
服薬そのものを助けてくれるツールもあります。
たとえば、手元がおぼつかなくて、シートから錠剤を出すのが難しいとか、落としてしまいがちという方には、シートからの取り出しが楽になるアイテムがあります。
また、噴霧器を使って使う薬の場合は、吸入補助アイテムも市販されています。
愛知県名古屋市でも、薬局や一部のドラッグストアなどで購入できますので、使いやすいものを選んで試してみましょう。
管理を手伝ってもらう
服薬を楽にするためのツールはいくつか存在しますが、認知症などでどうしても管理できないこともあります。
いつも家族の方が一緒にいて服薬を助けられれば良いのかもしれませんが、現実はそう簡単ではないということも多いでしょう。
そんな時は、服薬管理サービスを受けることができます。
老人ホームなどの介護施設に入所している場合や、訪問サービスやデイサービスなどでは、事業所の職員が服薬管理をしてくれます。
ただし、前述のとおり看護師ではない介護職員はシートから薬を出して与えるなどの行為はできないので、あくまでも服薬を見守るという形でケアをします。
その点でも、やはり一包化をしているとよりサポートしやすいので、検討の価値があります。
どちらにしても、しっかりと毎回服薬をしていることを確認できますので、安心できるのが大きなメリットです。
飲み忘れがないということだけでなく、過剰摂取などのミスも防ぎやすくなります。
さらに、高齢者の場合だと薬による誤嚥が起こることもありますので、誰かがそばにいて見守ってくれているだけで安心感があります。
そこまで行かなくても、乾いた薬などはどうしても喉に張り付いてしまって、本人が嫌がってしまうということもよくあります。
そんな時も、サポートしてくれる人がいるとすぐに助けてもらえるので、服薬に伴うストレスがぐっと減ることになります。
こうした形で上手にサポートを受けて、服薬管理をしっかり行っていくことができます。
もちろん、自分でできることは自分でした方が良いという点もあります。
自立した生活をできるだけ長く送るためにも、サポートを受けるところと自分で行うことのバランスを取ることは重要です。
本人の意向も踏まえて、上手に服薬管理を考えましょう。
【おわりに…】
健康を保つためには、確実に服薬管理をしていくことがとても大切です。
一包化などについて医師に相談すると共に、飲み忘れやトラブルを防ぐためのツールを上手に使うのも手です。
また、愛知県名古屋市でも、デイサービスや訪問サービスにおける服薬管理のサポートを行っています。
こうしたプロの手助けも借りて、安心して確実に薬を毎回飲めるようにしましょう。
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