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2026/08/22
コラム

高齢者こそ知っておきたい「クーリングシェルター」とは?暑さから身を守るために

高齢者こそ知っておきたい「クーリングシェルター」とは?暑さから身を守るために

夏の厳しい暑さによる熱中症を防ぐため、全国で「クーリングシェルター」の設置が進んでいます。特に高齢者は暑さの影響を受けやすいため、身近にある涼しい場所を知っておくことも大切な熱中症対策のひとつです。今回は、クーリングシェルターの役割や利用方法についてご紹介します。

クーリングシェルターって知ってる?

クーリングシェルター」とは、日本語で「指定暑熱避難施設」と呼ばれる、危険な暑さから一時的に避難するための施設です。

気候変動適応法に基づき、適切な冷房設備があることなど一定の要件を満たした施設を、市町村長がクーリングシェルターとして指定します。誰でも利用できる暑さをしのぐための場所で、公共施設だけでなく、民間施設が指定されることもあります。

クーリングシェルターは、熱中症による重大な健康被害が生じるおそれがある場合に発表される「熱中症特別警戒情報(熱中症特別警戒アラート)」が発表された際に、あらかじめ公表された開放可能日などに合わせて開放されます

環境省によると、2026年8月5日時点で全国1,259市区町村がクーリングシェルターを指定しています。

暑い日の外出時や自宅のエアコンが故障しているそんなときに、地域の中で暑さから身を守るための選択肢となるのがクーリングシェルターです。

高齢者の熱中症対策にどう役立つ?

高齢者は、若い世代に比べて熱中症に注意が必要です。厚生労働省によると、熱中症患者のおよそ半数は65歳以上の高齢者とされており、暑さや水分不足に対する感覚機能や、からだの調整機能が低下していることなどが理由として挙げられています。

また、加齢によって暑さやのどの渇きを感じにくくなるほか、発汗などによって体から熱を逃がす機能も低下します。そのため、自分では「それほど暑くない」「まだ大丈夫」と感じていても、知らないうちに体に熱がこもったり、水分が不足したりする可能性があります。

熱中症を防ぐためには、エアコンなどを適切に使用し、暑さを避けて過ごすことが基本です。厚生労働省でも、屋内ではエアコンなどで温度を調節することや、室温をこまめに確認すること、のどの渇きを感じなくてもこまめに水分を補給することを呼びかけています。

一方、炎天下の中での外出時や、自宅でエアコンが使用できない場合など、身近に涼しい環境を確保できないこともあります。そんなときに、危険な暑さを避けるための選択肢のひとつとなるのが「クーリングシェルター」です。

ただし、自宅などでエアコンを使用し、涼しい環境を確保できている場合は、暑い中を無理に移動する必要はありませんクーリングシェルターを利用すること自体が目的ではなく、状況に応じて「暑さを避けられる場所」を確保することが大切です。

利用する前に知っておきたいポイント

クーリングシェルターは、どの施設でも常に利用できるわけではありません施設によって開放する曜日や時間などが異なるため、事前にお住まいの市町村のホームページなどで確認しておきましょう。環境省の熱中症予防情報サイトからも、クーリングシェルターを指定している全国の市区町村の情報を確認できます。

また、「クーリングシェルター」と似たものとして、自治体が独自に設置している「涼み処」などがあります。

こうした施設も暑さをしのぐ場所として活用できますが、法律に基づいて指定されたクーリングシェルターとは位置づけが異なります。熱中症特別警戒情報が発表された場合の開放義務がない施設もあるため、利用条件を確認しておくと安心です。

特に高齢者の場合は、暑くなってから初めて避難できる場所を探すのではなく、普段から「自宅の近くではどこが利用できるのか」「どのくらいの距離にあるのか」を家族と一緒に確認しておくのもよいでしょう。

外出する場合には、クーリングシェルターがあるからと安心せず、飲み物や帽子、日傘なども活用しながら、できるだけ暑い時間帯の移動を避けることが大切です。

まとめ

クーリングシェルターは、危険な暑さから身を守るために利用できる身近な避難場所です。特に熱中症のリスクが高い高齢者は、自宅で涼しい環境を確保することを基本としながら、万が一に備えて近くのクーリングシェルターの場所や利用時間を確認しておきましょう。