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2026/09/07
コラム

介護食の「スマイルケア食」とは?内容や3つの分類、選び方を解説

介護食の「スマイルケア食」とは?内容や3つの分類、選び方を解説

年齢を重ねると、噛む力や飲み込む力が低下したり、十分な栄養を摂ることが難しくなったりすることがあります。そのような方の食生活を支えるものの一つが「介護食」です。今回は、農林水産省が整備したスマイルケア食」について、その内容や分類、選び方をご紹介します。

スマイルケア食とは?幅広い人を対象とした新しい介護食品

スマイルケア食とは、農林水産省がこれまで「介護食品」と呼ばれてきた食品の範囲を整理し、新しい枠組みとして整備したものです。介護食品をより幅広い方に利用してもらうことなどを目的としており、「新しい介護食品」と位置づけられています。

介護食というと、噛む力や飲み込む力が弱くなった高齢者が食べるものをイメージする方も多いかもしれません。しかし、スマイルケア食では高齢者だけに対象を限定していません

噛むことや飲み込むことに問題がある方だけでなく、そうした問題はなくても健康を維持するために栄養補給が必要な方なども対象としています。農林水産省は、利用する方の状態に合わせて食品を選びやすくするため「青」「黄」「赤」の3色の識別マークを設けています。

また、スマイルケア食では栄養状態の改善だけでなく、おいしさや見た目、食べる楽しみなども重要な要素として考えられています。毎日の食事は栄養を摂るだけではなく、生活の楽しみにもつながるものです。本人の食べる力や栄養状態に合った食品を選びながら、食事を楽しめるようにすることも大切でしょう。

スマイルケア食の内容は?青・黄・赤の3つに分類

スマイルケア食は、利用する方の状態に応じて「青」「黄」「赤」の3つのマークに分類されています。

「青」マーク

噛むことや飲み込むことには問題がないものの、健康維持のために栄養補給が必要な方向けの食品です。エネルギーやたんぱく質などについて基準が設けられており、普段の食事だけでは十分な栄養を摂りにくい場合などの栄養補給に活用できます。

「黄」マーク

噛むことに問題がある方向けの食品です。噛む力の状態に応じて「容易にかめる」「歯ぐきでつぶせる」「舌でつぶせる」「かまなくてよい」という4段階に分けられています

「赤」マーク

飲み込むことに問題がある方向けの食品です。こちらも飲み込む力などに合わせて3段階に分けられており、ゼリー状やプリン・ムース状など、飲み込みやすさに配慮した食品が対象となります。

このように、スマイルケア食は「介護食」という一つの大きなくくりではなく、利用する方の状態に合わせて食品を選びやすいよう分類されていることが特徴です。

スマイルケア食は本人の状態に合わせて選ぶことが大切

スマイルケア食を選ぶ際は、「高齢だから柔らかいものにする」といった年齢だけでの判断ではなく、本人の噛む力や飲み込む力、栄養状態などを確認することが重要です。

農林水産省では、利用者の状態に応じた食品を選びやすくするため、「スマイルケア食の選び方」という早見表を用意しています。質問に沿って状態を確認することで、青・黄・赤のうち、どの食品が適しているのかを判断する目安になります。

特に飲み込む力が低下している場合は注意が必要です。本人の状態に合っていない食事は、安全に食べることが難しくなる可能性があります。選び方に迷う場合や飲み込みに不安がある場合は、自己判断だけで決めず、医師や歯科医師、管理栄養士などの専門職に相談するとよいでしょう。参考サイトでも、赤マークなどを選ぶ際には医師等へ相談することが案内されています。

食べる力は一人ひとり異なり、体調などによって変化することもあります。本人の状態を確認しながら、適切な介護食を選ぶことが、安全に食事を続けることや必要な栄養を摂ることにつながります

まとめ

介護食の一つであるスマイルケア食は、栄養状態や噛む力、飲み込む力に応じて食品を選びやすくした仕組みです。青・黄・赤のマークが選択の目安になります。本人の状態に合った食品を選び、判断に迷う場合は医師や管理栄養士などの専門職に相談しましょう。