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2026/07/29
コラム

免疫力・体温・ストレスの関係とは?健康を守るために知っておきたいポイント

免疫力・体温・ストレスの関係とは?健康を守るために知っておきたいポイント

風邪をひいたときに熱が出たり、強いストレスを感じると体調を崩したりした経験はありませんか。実は、私たちの健康を支える「免疫力」は、体温やストレスと深く関係しています。特に高齢者は加齢による体の変化によって免疫機能が低下しやすいため、日頃から体温管理やストレス対策を意識することが大切です。今回は、免疫力・体温・ストレスの関係について解説します。

体温は免疫の働きと深く関係している

私たちの体には、ウイルスや細菌などの病原体から身を守るための免疫機能が備わっています。
風邪やインフルエンザなどの感染症にかかると発熱することがありますが、これは体が病原体と戦うための防御反応の一つです。病原体の侵入を察知した免疫細胞は脳の体温調節中枢へ情報を送り、体温を上昇させます。発熱によって病原体が活動しにくい環境をつくり、免疫細胞が働きやすい状態へ導こうとしているのです。
また、体温が低下すると血流も悪くなりやすくなります。血液は酸素や栄養だけでなく、免疫細胞を全身へ運ぶ重要な役割を担っています。そのため、体が冷えた状態が続くと、体の防御機能が十分に発揮されにくくなる可能性があります。
近年では、低体温がさまざまな体調不良の要因の一つとして注目されており、健康維持のためには適切な体温を保つことが重要だと考えられています。

高齢者は筋肉量の低下によって体温が下がりやすい

高齢になると体温が低くなりやすい傾向があります。その大きな理由の一つが筋肉量の減少です。
筋肉は体を動かすだけでなく、体内で熱をつくり出す「発熱器官」としての役割も担っています。私たちが寒いときに体が震えるのは、筋肉を細かく動かして熱を生み出しているためです。
しかし、加齢とともに筋肉量は少しずつ減少していきます。運動不足や活動量の低下が重なると、さらに筋肉量が減り、熱を生み出す力も弱くなります。その結果、体温が下がりやすくなり、冷えを感じやすくなるのです。
また、筋肉量の低下は転倒や骨折のリスクを高めるだけでなく、体力や活動意欲の低下にもつながります。そのため、ウォーキングや体操などの適度な運動を継続し、筋肉量を維持することは、体温管理や健康づくりの面からも大切です。
特に介護予防の観点では、「筋肉を維持すること=健康寿命を延ばすこと」ともいえるでしょう。

ストレスは免疫力を低下させる原因になる

体温と並んで免疫力に大きな影響を与えるのがストレスです。
人はストレスを受けると、自律神経やホルモンバランスに変化が生じます。本来、体を活動的にする交感神経と、心身を休ませる副交感神経はバランスを保ちながら働いています。しかし、ストレスが長期間続くと交感神経が優位な状態が続き、体が常に緊張した状態になってしまいます。
この状態では睡眠の質が低下しやすくなり、疲労も回復しにくくなります。さらに、免疫機能にも影響が及び、感染症への抵抗力が弱まる可能性があります。
高齢者の場合は、身体機能の低下や環境の変化、人との交流機会の減少などがストレスの原因になることがあります。
そのため、家族や友人との会話、趣味活動、軽い運動などを通じて心身をリフレッシュすることが大切です。楽しい時間を過ごして笑顔になることはストレス軽減につながり、心身の健康維持に役立つと考えられています。

まとめ

免疫力は体温やストレスと密接に関係しています。発熱は体が病原体と戦うための防御反応であり、適切な体温を維持することは健康管理の基本です。また、高齢者は筋肉量の低下によって体温が下がりやすいため、適度な運動を続けることが大切です。さらに、慢性的なストレスは免疫機能に影響を与えるため、十分な睡眠や趣味、交流の機会を取り入れながら心身の健康を保ちましょう。