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曲がった腰は年齢のせい?それって病気?変性後弯症の原因と対策
高齢になると「年齢のせいだから仕方ない」と思われがちな背中や腰の曲がり。しかし、その背景には「変性後弯症」という疾患が隠れている場合があります。放置すると腰痛や歩行障害だけでなく、転倒や内臓機能の低下につながることもあります。今回は、高齢者に多い変性後弯症の原因と対策について解説します。
加齢によって進行する「変性後弯症」とは
変性後弯症とは、加齢によって背骨が変形し、背中や腰が前方へ大きく曲がってしまう状態を指します。特に高齢者では、腰椎の自然なカーブが失われ、前かがみ姿勢になるケースが多く見られます。
本来、背骨は首・胸・腰でバランス良く弯曲し、体重や衝撃を分散しています。しかし、加齢とともに椎間板や筋肉、骨が弱くなることで、そのバランスが崩れてしまいます。
特に女性は閉経後に骨粗しょう症が進みやすく、圧迫骨折をきっかけに変性後弯症を発症することがあります。また、長年の前かがみ姿勢や農作業、家事なども背骨への負担となり、徐々に変形が進行します。
初期段階では「少し姿勢が悪くなった」と感じる程度ですが、進行すると以下のような症状が現れます。
- 慢性的な腰痛や背部痛
- 長時間立てない
- 歩くとすぐ疲れる
- 前を向きづらい
- 足のしびれ
- 転倒しやすくなる
さらに重症化すると、胃や肺が圧迫され、逆流性食道炎や呼吸機能低下を引き起こす場合もあります。
高齢者に多い原因は「筋力低下」と「骨粗しょう症」
変性後弯症の原因として特に大きいのが、筋力低下と骨粗しょう症です。
高齢になると、背骨を支える背筋や腹筋が衰えます。筋肉が弱くなることで姿勢を維持できなくなり、徐々に前かがみになります。また、運動不足によって筋肉量が減少すると、さらに背骨への負担が増加します。
加えて、骨粗しょう症による圧迫骨折も大きな要因です。骨密度が低下した状態では、軽い転倒や日常動作でも背骨がつぶれてしまうことがあります。その結果、背骨が連続的に変形し、後弯が進行していきます。
また、普段の生活習慣も深く関係しています。スマートフォンや読書、畑仕事など、長時間の前傾姿勢は背骨の前側へ大きな負担をかけます。特に「背中を丸める姿勢」が習慣化している人ほど注意が必要です。
さらに、高齢者では「痛みがあるから動かない」という悪循環も起こります。活動量が減ると筋力がさらに低下し、症状が進みやすくなるのです。
進行を防ぐための対策と予防方法
変性後弯症は完全に防ぐことが難しい場合もありますが、早めの対策によって進行を遅らせることは可能です。
まず重要なのは、筋力を維持することです。特に背筋や体幹の筋肉は、背骨を支える役割を担っています。ウォーキングやラジオ体操、軽いストレッチなどを継続することで、姿勢保持機能の低下を防ぎやすくなります。
また、うつ伏せ姿勢や肩甲骨周辺を動かす体操は、背中が丸まる予防として有効とされています。急激な運動ではなく、無理のない範囲で毎日継続することが大切です。
次に重要なのが骨粗しょう症対策です。特に高齢女性は定期的な骨密度検査を受け、必要に応じて治療を行うことが推奨されています。カルシウムやタンパク質を十分に摂取し、日光を浴びてビタミンDを補うことも骨の健康維持に役立ちます。
さらに、日常生活で姿勢を意識することも重要です。
- 長時間の前かがみを避ける
- 椅子に深く座る
- 歩く時は視線を前に向ける
- 重い荷物を無理に持たない
こうした小さな積み重ねが、背骨への負担軽減につながります。
症状が強い場合には、整形外科でのリハビリや薬物治療が行われます。重度の場合は手術が検討されることもありますが、高齢者では身体への負担も大きいため、まずは保存療法が基本となります。
まとめ
変性後弯症は、高齢者に多く見られる背骨の変形疾患です。加齢による筋力低下や骨粗しょう症、長年の姿勢習慣などが原因となり、腰痛や歩行障害、転倒リスクの増加につながります。しかし、早期発見と適切な運動、骨粗しょう症対策によって進行を予防できる可能性があります。気になる症状がある場合は、早めに整形外科へ相談することが大切です。
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