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2026/04/27
コラム

高齢者に多い「嗜銀顆粒性認知症」とは?症状や特徴をわかりやすく解説

高齢者に多い「嗜銀顆粒性認知症」とは?症状や特徴をわかりやすく解説

高齢化が進むなか、認知症にはさまざまな種類があることが知られています。その中でも近年注目されているのが「嗜銀顆粒性認知症」です。あまり聞き慣れない名前ですが、主に高齢者にみられる認知症の一つとされています。今回は、嗜銀顆粒性認知症の特徴や症状、ほかの認知症との違いについて解説します。

嗜銀顆粒性認知症とは?高齢者に多い認知症の一つ

嗜銀顆粒性認知症とは、脳の神経細胞に「嗜銀顆粒(しぎんかりゅう)」と呼ばれる異常な構造が蓄積することで起こると考えられている認知症です。主に脳の側頭葉の内側部分にみられ、高齢者に多く発症することが特徴とされています。

発症年齢は比較的高く、80歳以上の高齢者でみつかるケースが多いといわれています。研究によっては、認知症患者の約5%は嗜銀顆粒性認知症ともいわれており、決して珍しい病気ではありません。

ただし、この認知症は生前に確定診断をすることが難しいとされており、MRI検査などでは嗜銀顆粒の沈着により側頭葉内側面あたりに左右差のある萎縮が見られることもありますが、脳の病理検査によって確認されることが多い疾患です。そのため、実際には他の認知症と診断されているケースの中にも含まれている可能性があります。

また、嗜銀顆粒性認知症は進行が比較的ゆるやかな場合が多いといわれています。症状の現れ方にも個人差があり、必ずしも重度の認知症に進行するとは限りません

嗜銀顆粒性認知症の主な症状

嗜銀顆粒性認知症では、一般的な認知症と同じように記憶力や判断力の低下がみられることがありますが、特に目立つとされるのが精神面や行動面の変化です。

例えば、以下のような症状がみられることがあります。

・怒りっぽくなる
・こだわりが強くなる
・被害妄想
・気分の落ち込み
・感情のコントロールが難しくなる

このような症状は、うつ状態や性格の変化として周囲が気づくことも少なくありません。
一方で、アルツハイマー型認知症のように初期から強い記憶障害が目立つとは限らないことも特徴の一つです。そのため、「最近怒りっぽくなった」「性格が変わった」と感じたことがきっかけで医療機関を受診するケースもあります。
また、認知機能面では記憶障害もみられますが、アルツハイマー型認知症に比べて症状の進行は比較的ゆるやかな場合が多く、日常生活を長く保てるケースもあるといわれています。

他の認知症との違いと高齢者の見守りの大切さ

認知症にはさまざまな種類があり、代表的なものとしてはアルツハイマー型認知症レビー小体型認知症血管性認知症などが知られています。嗜銀顆粒性認知症はこれらと比べると知名度は高くありませんが、高齢者の脳で比較的よく見られる病変とされています。
特徴としては、発症年齢が高いことや、症状の進行が比較的ゆるやかなことが挙げられます。また、感情の変化や性格の変化など、精神面の症状が目立つこともあるといわれています。
ただし、認知症の症状は人によって現れ方が異なるため、必ずしも同じ経過をたどるわけではありません。また、複数の認知症の病変が同時に存在するケースもあるとされています。
そのため、高齢者の様子に変化を感じた場合は「年齢のせい」と決めつけず、医療機関へ相談することが大切です。早い段階で状態を把握することで、本人や家族にとってより良い支援につながる可能性があります。

まとめ

嗜銀顆粒性認知症は、主に高齢者にみられる認知症の一つで、脳に嗜銀顆粒と呼ばれる異常構造が蓄積することが関係していると考えられています。進行が比較的ゆるやかな場合もありますが、感情の変化や行動の変化などが現れることがあります。認知症にはさまざまな種類があり症状の出方も異なるため、高齢者の小さな変化に気づいたときには早めに医療機関へ相談することが大切です。