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2024/01/26
コラム

老人ホームや介護施設にある介護ベッド!マットレスの硬さや種類について

老人ホームや介護施設にある介護ベッド!マットレスの硬さや種類について

老人ホームや介護施設で使用されているマットレスは、一般的なマットと同様に硬さや種類が多様です。では、マットレスをどのように選べば良いのでしょうか。ここでは、老人ホーム・介護施設で使用されているマットレスについて詳しく解説します。

老人ホームや介護施設のマットレスには硬めと柔らかめがある

老人ホームや介護施設で使用されているマットレスには、一般の物と同様に硬めの物柔らかめの物があります。マットレスの硬さは高齢者の快適性健康のサポートを行うために大切な要素であり、介護度や体形によってどちらが適しているかは異なる点に注意が必要です。

硬めのマットレスは、柔らかめのものよりもサポート力が高いため、身体への負担が少ないのが特徴です。そのため、仰向けで寝ることが多い方寝返りの回数が多い方身体の凹凸が少ない方などは硬めのものが適しています。一方、柔らかめのマットレスは、心地良いフィット感により十分な睡眠が得られるのが特徴です。小柄な方体重が軽い方横向きで寝ることが多い方身体の凹凸が多い方などは柔らかめのものが適しています。

介護ベッドのマットレスは寝心地や床ずれ防止を重視している

介護ベッドに使用されているマットレスは、一般的に快適な寝心地床ずれ防止を考慮しています。これらは高齢者の健康や快適性に大きな影響を与える要素です。そのため、介護ベッドに使用されているマットレスでは、質の高い睡眠を得られるように動きやすさ寝心地を重視しています。

また、介護ベッドのマットレスは、床ずれ(褥瘡)防止のために体圧を分散しやすい構造や素材を取り入れているのが特徴です。「床ずれ」とは、身体の一部の皮膚がマットレスと接触し、圧迫され続けることによって皮膚に生じるさまざまな症状のこと。皮膚の赤みや腫れ、水ぶくれなどから始まり、重篤化した場合は表皮の剥がれや感染症の罹患組織の壊死などを引き起こします。特に寝たきりの方にとって床ずれは深刻な問題の一つであるため、かかりつけ医やケアマネージャーなどと相談し、床ずれを予防しやすいマットレスを選びましょう。

マットレスは要望を出せば床ずれ防止タイプに変えて貰える

介護ベッドに使用されているマットレスは、要望を出すことで床ずれ防止タイプに変更できる場合があります。ただし、すでに床ずれが生じている場合は、注意が必要です。防止タイプのものに変更する際は、床ずれは状態によってⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度、Ⅳ度の4つのステージに分類され、ステージによって最適なマットレスが異なります。

例えば、床ずれの状態がⅠ~Ⅱ度の場合は、局所にかかる圧力を分散するために、ウレタンなどの素材を用いた柔らかい「静止型マットレス」が適しています。一方、Ⅲ~Ⅳ度の場合は、エアマットレスのような部分的な体圧分散が可能となる「圧切替型マットレス」が良いでしょう。

近年ではウレタンエアセルを取り入れたハイブリッドタイプのマットレスも登場しています。現在は床ずれが生じていないが、将来に備えておきたい方はこのタイプを選んでおくと安心です。

今回のまとめ

老人ホームや介護施設で使用されているマットレスは、高齢者の快適性や健康のサポートを行うだけでなく、快適な寝心地や床ずれ防止に大きな効果を発揮します。使用するマットレスを選択する際は、専門的な知識を有した方からのアドバイスを受けながら、介護を受ける方の介護度や体形に合った最適なタイプを選択しましょう。