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2024/01/29
コラム

使う人にも介助者にも使いやすい「車いす」の正しい選び方

使う人にも介助者にも使いやすい「車いす」の正しい選び方

日常的に使用する『車いす』を選ぶ際、使用時に安定した正しい姿勢が保てるか、軽量化されているかなどを考慮すべき点が多数あります。また、介助する方にとっても使いやすいものを選ぶことも重要です。ここでは、使う人にも介助者にも使いやすい車いすの正しい選び方について詳しくご紹介します。

車いす選びのポイントは姿勢と軽量化

車いすを選ぶ際のポイントとして挙げられるのが、使用中に安定した正しい姿勢を保てるか、また軽量化されているかといった点です。これらは、車椅子に乗る高齢者の快適性や効率的な移動に直結します。

車いす使用時の正しい姿勢は、深く腰をかけ、背もたれに自然と背中が沿っている状態を指し、一般的な座位と同様です。車いすに深く腰をかけていても、前にずれる場合や体が傾く場合は、車いすのサイズや、座面・バックサポート・フットサポートなどの高さが利用者に合っていない可能性があります。前者は車いす自体の交換も視野に入れる必要がありますが、後者はタオルやクッションなどで高さの調整が可能かもしれません。

また、軽量化重要な理由は、高齢者を乗せて移動する際に押しやすいだけではなく、持ち運びが容易となるからです。老人ホームや介護施設では、人が乗っていない車いすを持って階段を昇降することもあるため、軽量化されたものを選ぶと良いでしょう。

常に安定した姿勢を保てる車いすの大切さ

車いすを選ぶ際、常に安定した姿勢を保てる物を選ぶことが大切です。座面の奥行きが短過ぎたり、背もたれの高さが低過ぎたりすると体幹が不安定になりやすいため、十分な大きさを確保しなければなりません。また、フットサポートが高過ぎたり低過ぎたりすると、尾骨や太ももを圧迫するため、車いすに乗る人の体の大きさに合った適切なものを選ぶことが肝心です。

車椅子に乗る際、間違った姿勢をとり続けていると、床ずれ骨の変形脱臼などのリスクが高まります。自立度や運動機能が低下する可能性もあり、これらは移動や食事などに対する意欲の低下に繋がり、認知機能の低下を引き起こす恐れもあるため注意が必要です。このような事態を防ぐためにも、安定した姿勢を保てる車いすを選びましょう。

軽量化された車いすは外出時に使いやすい

軽量化された車いすは持ち運びが容易であるため、外出先でも使用しやすくなります。例えば、外出先での使用公共交通機関への乗車などもスムーズに行えるでしょう。段差やスロープなどを越える場合や、要介護者が乗った状態で持ち上げる場合も軽量な車いすだと介助者の負担を軽減できます。

また、介助者が女性体力に自信がない方であっても、軽量化された車椅子なら扱いやすいでしょう。階段を使った持ち運びや自動車への積み込みなどが多い場合は、10kg程度の車いすがおすすめです。ただし、上記はあくまでも介助式の車いすの場合す。自走式の車いすバッテリーを搭載しているため重量は30~40kgにも及びます。自走式なので介助者がいなくても自走可能ですが、万が一介助者が持ち上げなければならない状況になると、動かすのはかなり難しいのが実情です。

今回のまとめ

老人ホームや介護施設でも使用できる車いすを選ぶ際のポイントは、安定した正しい姿勢が保てるかと、軽量化されているかです。安定した正しい姿勢を保つことにより、快適かつ安心して移動できるだけではなく健康に対する様々なリスクを最小限に抑えられるでしょう。また、軽量化された車いすを選ぶことで、介助者の負担を減らせる点も魅力です。