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2023/12/20
コラム

老人ホームや介護施設入居前に知りたい誤嚥の危険性と飲み込み方や姿勢

老人ホームや介護施設入居前に知りたい誤嚥の危険性と飲み込み方や姿勢

高齢者の健康において、肺炎は深刻なリスクとなり得る疾病です。特に「誤嚥性肺炎」は、内臓機能や免疫力の低下が見られる高齢者にとって危険な病態であるため、老人ホームや介護施設でも予防対策を講じています。ここでは、誤嚥の危険性と、誤嚥性肺炎を予防する嚥下方法や姿勢について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

誤嚥は肺炎の原因になるので老人ホームや介護施設でも細心の注意を払う

高齢者は内臓機能や免疫力が低下しているため、肺炎にかかりやすいと言われています。肺炎の中でも高齢者に多く見られるのが、誤嚥から発症する「誤嚥性肺炎」です。

誤嚥とは、何かの理由で間違って食べ物や唾液などが気管などに入ることを指します。特に要介護状態の高齢者は嚥下機能(飲み込む力)の低下から誤嚥を起こしやすい傾向があり、誤嚥された食物や唾液などと一緒に細菌が気管内へ入ることで誤嚥性肺炎が引き起こされるのです。そのため、食事中だけでなく就寝中の唾液の誤嚥で誤嚥性肺炎が生じるケースも少なくありません。

老人ホームや介護施設では、誤嚥を予防するためにさまざまな予防対策を講じています。基本的な予防策は次の3つです。

・食事中の正しい姿勢
・食べ方に注意を払う
・咀嚼や嚥下しているかよく見る

嚥下障害がある高齢者の食事は柔らかく煮込む細かく刻むとろみをつけるなど調理方法を工夫する、嚥下障害予防の体操を取り入れるといった誤嚥対策もあります。

あごを引いてうつむき加減で飲むのがおすすめの飲み込み方

老人ホームや介護施設で飲食する高齢者は、誤嚥を予防する姿勢を取る必要があります。上向きの姿勢をとると喉頭口が広がり、物を飲み込む際に喉頭蓋という部位がをふさぎにくくなるからです。このような姿勢を取ると食べ物が直接気管に入りやすくなり、誤嚥のリスクが高まるため注意が必要です。

椅子に座って食事ができる方は、やや前かがみの姿勢を取れるようにポジショニングしましょう。座る時にかかとをしっかり床につけて下肢や体幹を安定させると、上肢や頭頸部がリラックスして咀嚼や嚥下がしやすくなります。嚥下する際はあごを引き、あごの下に指が3本入る程度の角度でうつむくような姿勢がおすすめです。

また、食事だけでなく服薬時も誤嚥が生じる可能性があります。服薬時は、お尻を少し後ろにずらして上体をやや後ろに傾ける姿勢がおすすめです。重力の助けを借りて薬を飲み込みやすくなります。ただしこの時、首が後屈しないように、あごを引いてうつむき加減で嚥下することが大切です。口の中や咽頭に食物や薬がたまりやすい方は、嚥下後に空嚥下(何も口に入れずに嚥下すること)を数回行うと、食物残留の解消に役立ちます。

首を後屈する姿勢は誤嚥のリスクが高い

頭をのけぞらせると、首が後屈した姿勢になります。この姿勢は誤嚥のリスクを高めるため注意が必要です。特にリクライニングしたベッド上で食事する方は、頭の重みで首が後屈しやすくなります。そのため、頭の下、背中、お尻などにクッションやタオルなどを挟み、上肢を安定させてあごを引いた角度を維持できるポジショニングを行いましょう。また、最適なリクライニングの角度を適用することも重要です。個々の身体機能によって異なりますが、自分で食事が摂れる方は60度一部介助が必要な方は45度全介助が必要な方は30度が目安となります。

今回のまとめ

高齢者は免疫力や内臓機能の低下している傾向にあり、誤嚥から誤嚥性肺炎を罹患するリスクが高まります。誤嚥性肺炎は食べ物や唾液が気管に入り、肺炎を引き起こす疾病です。誤嚥は薬の服用時や睡眠時にも起こり得るため、老人ホームや介護施設では、正しい姿勢の確保、調理方法の工夫、嚥下トレーニングなど様々な予防策を講じています。