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2023/08/20
コラム

ユニットバス?リフト型?老人ホームや介護施設の「介護浴槽」をチェック

ユニットバス?リフト型?老人ホームや介護施設の「介護浴槽」をチェック

老人ホームや介護施設を選ぶ際には、入浴設備をチェックすることが大切です。ユニットバスや大浴場のイメージはできても、「どうように高齢者向けの配慮がされているのか」や「自分で浴槽をまたがなくても入浴できる介護浴槽」は分からない人が多いかもしれません。ここでは、老人ホームや介護施設の入浴設備についてご紹介します。

老人ホームや介護施設の介護浴槽はリフト型やストレッチャー型が多い

比較的自立した方であれば、家庭でも利用するようなユニットバスであっても、手すり滑り止めマットで安全を確保し、腰かけた状態で安定して洗身や洗髪ができるシャワーチェアなどを利用することで安全に入浴が可能です。しかし、入居者が身体機能の制約を受けて1人での入浴が困難になった場合に、安全を確保して無理なく入浴していただくための介護浴槽を老人ホームや介護施設では完備しています。

『介護浴槽』には、座ったままの状態で浴槽と洗い場を移動することが出来る「リフト型」や、寝たきりの方がそのままの状態でも入浴ができる「ストレッチャー型」、車いすのように移動が可能な「車いす型シャワー入浴装置」などがあり、これらを使用することで安全かつ快適が可能です。入居者の安全で快適な入浴をサポートするために、老人ホームや介護施設では一般的にこのような介護浴槽が導入されています。浴槽に入ることが困難になると老人ホームや介護施設を移りたいと思う場合もありますので、介助浴槽の有無の確認は大切です。

1人で入浴できる場合は個室のユニットバスなどがある

入居する高齢者が自立して入浴できる場合には、「ユニットバス」を使用することも可能です。ユニットバスは浴槽とシャワーが一体となったコンパクトなバスルームで、手すり滑り止め緊急連絡ボタンなどの設備が整っています。比較的自立された方が利用する傾向が多い、サービス付き高齢者向け住宅などの施設で導入されることが多い浴槽です。

老人ホームなどにおいては、共用のユニットバスを複数完備している場合と、個室に付いている場合があります。「共用」の場合には基本的に予約制譲り合いになりますが、「個室」についている場合には入浴時間や頻度に制約がないのが魅力です。また、自己管理能力の高い高齢者にとっては、プライバシーを保ちながら快適に入浴できるので、自宅と変わらない生活を送れます。ただし、見守りや介助が必要な場合には介護スタッフが対応する場合があります。また、風呂掃除の要否も施設によって異なるため、これらの点についても確認しておきましょう。

大浴場がある老人ホームや介護施設は人気が高い

温泉や銭湯のような『大浴場』のある老人ホームや介護施設は、「介護されている」という意識になりにくいため、自立している人だけでなく、介助が必要な入居希望者からも人気が高い設備です。一般的な温泉や銭湯よりも手すりや滑り止めが多く設置されていますので、安全に入浴できます。

また、大浴場は開放的な気分になりリラックスできますし、施設によっては本物の温泉や泡風呂などの特殊浴を楽しめることもあるため、お風呂好きの高齢者にとっては魅力だと言えます。入浴の時間に他入居者とのコミュニケーションを図れるのも大浴場の魅力の一つです。

ただし、利用できる時間に一定の制限がある場合や、安全性の問題や、入居者の中には一部介助が必要なもいることから、介護スタッフの見守りの目が要不要に関わらず常時あるという施設もあります。

今回のまとめ

老人ホームや介護施設に入居する高齢者にとって、入浴は大きな楽しみの一つです。入浴設備には、介護浴槽など身体機能に制約があっても安全に入浴できる設備の他、いつでも入浴できる個室のユニットバス、リラックスして開放的な気分になれる大浴場があります。現在の希望だけでなく、将来的に介助が必要になった場合も考慮してチェックすることが大切です。