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老人ホームや介護施設探しにおける情報収集の方法とは?失敗しないコツ
老人ホームや介護施設に入居した後に、「思っていたのと違った」と感じることがあるかもしれません。理由の一つには、施設の費用、提供するサービス、設備などについての情報を十分に集められていないこといなかったことが挙げられます。施設に入居すると何年も住むことになりますので、これらの要素をしっかりと比較検討することが重要です。ここでは、施設選びのための情報収集方法をご紹介します。
老人ホームや介護施設に使える予算を決めておく
老人ホームや介護施設に入居する際には、施設によっては入居一時金が必要だったり、どの施設でも月々の利用料がかかったりします。そのため、施設の利用に使える予算を考えておくことが大切です。これから何十年も施設を利用する可能性もあるので、無理なく支払いができる資金計画を立てましょう。
●資産や収支の確認
現在の資産や収入を把握してください。例えば、預貯金、不動産や株式などの売却による利益、年金、給料、退職金、家賃収入、家族からの支援などです。これらを元に、施設利用に充てることができる金額を考えます。
●想定される入居期間
施設に入居する期間も考えます。入居期間を想定する際は、平均寿命が参考になるでしょう。厚生労働省の「令和3年簡易生命表」によると、男性の平均寿命は約81歳、女性の平均寿命は約87歳です。ただし、平均寿命を超えることも十分考えられるので、長めに見積もることをおすすめします。ただし、個人差に加えて持病の有無や現在の健康状態、認知症の有無などによっても変わります。
入居期間についてはあくまで予測となりますので、資産や収入と入居期間のりすあわせをする際には、余裕をもって検討することが大切です。
ホームページをチェックして気になる施設のパンフレットを取り寄せる
老人ホームや介護施設を探す際、予算を決めた後は具体的な施設情報を行います。公的な相談窓口、例えば役所の福祉課や地域包括支援センターを利用するのも良いですが、紹介できるエリアや詳細な情報が限られていることもあります。
そこでおすすめなのが、インターネットを活用した情報収集です。場所を問わずに情報収集ができますし、施設のホームページから費用、提供サービス、スタッフ数、設備といった情報を一括して確認・比較することができます。また、施設の写真も見られるので、生活のイメージをつくるのに役立つでしょう。
特に気になる施設が見つかったら、ホームページの申込フォームなどからパンフレットを請求します。パンフレットにはホームページにはない詳しい情報が載っていることもあるため、さらに施設の比較検討がしやすくなります。
気に入った老人ホームや介護施設の見学に行く
老人ホームや介護施設のパンフレットを比較し、気に入った施設があったら見学に行きましょう。パンフレットなどには掲載されていない細部や、施設の雰囲気などを確認できるからです。入居後に安心・安全に過ごせる施設であるか判断するために、入居を検討している本人だけでなく、家族も同行すると良いでしょう。
見学でチェックしておくべきポイントを4つご紹介します。
●建物や設備
居室の広さはもとより、トイレやキッチン、浴室や洗面台など室内設備の使いやすさと安全性、居室および共有スペースの清潔さなどをチェックしてください。特に、歩行時にふらつきなどが生じる方は、施設内の手すりや段差などに注目し、スムーズかつ安全に移動できるかを確認しておくと安心です。
●介護や医療などのサービス体制
入居者の健康管理、人員配置、リハビリなどは、必ず確認すべき重要なポイントです。
例えば、医師による訪問診療や健康診断の有無、施設内で受けられる医療処置、看護師や介護職員の勤務時間と人数などが挙げられます。また、ケア体制では、決まった職員が担当する「ユニット型」や「フロア分け型」、あるいは特に担当を持たない「混在型」のいずれかを確認しておきましょう。同じ職員が担当するケア体制の方が、よりきめ細やかなサービスを受けられます。他にも、認知症ケアやリハビリなどが受けられるかも確認してください。
●スタッフ
介護職員や看護師などスタッフとの相性は、施設での過ごしやすさや影響します。身だしなみや表情、言葉遣いなどから、「話しかけやすそうか」「疲れていないか」「スタッフ同士の連携は取れているか」などを確認しましょう。
●料金
入居一時金、月額利用料の他にかかる費用があるか確認してください。細かい追加費用などは、ホームページやパンフレットに記載されていないことも多いからです。例えば、訪問理美容や買い物代行、医療費や電気代などは、で別途請求される傾向にあります。
今回のまとめ
『老人ホーム・介護施設探し』は一見難しそうに感じるかもしれませんが、十分な情報収集を行うと最適な施設を見つけられる可能性が高まります。まずやるべきなのは、『予算』を決定して使用可能な金額を明確にし、予算内で利用できる施設を絞り込むことです。その後、具体的な施設情報の収集のために、『ホームページ』や施設の『パンフレット』から施設の特色や提供サービス、料金体系について詳しく確認してください。さらに、現地での『見学』で施設の雰囲気やスタッフの対応、設備の状況などを直接確認し、入居者にとって最適な施設かどうか見極めることをおすすめします。
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