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2023/07/10
コラム

老人ホームでリハビリを行う際に適した服装と適している時間は?

老人ホームでリハビリを行う際に適した服装と適している時間は?

老人ホームや介護施設でリハビリテーションを提供する場合、安全性機能性の観点から、利用者はもちろん、リハビリを行う介護スタッフもリハビリに適した服装を心がける必要があります。また、リハビリの効果を最大化するためには、リハビリを行う時間帯を選ぶことも重要です。ここでは、老人ホームや介護施設でリハビリテーションを行う際に望ましい服装と適した時間帯について詳しく解説します。

老人ホームや介護施設での事故を防止するなら袖や裾を捲りやすい服装

老人ホームや介護施設で「リハビリ」を行う際は、利用者も介護スタッフも安全で動きやすい服装を心掛けなければなりません。利用者はTシャツやパーカー、スウェットやジャージなど、柔らかくて動きやすい素材の服が適しています。また、介護スタッフが利用者の腕や足の動きを確認したり、直接肌に触れてマッサージ等を行ったりすることもあるため、袖や裾をまくりやすい服または、半袖を選ぶのもポイントです。伸縮性の低い服や、裾や袖が広がっているデザインの服は動きにくく、服装によって転倒のリスクがあるため控えてください。介護スタッフ側の服装では、金具や飾りボタンなどが付いていないシンプルTシャツやポロシャツ伸縮性が高く屈伸しやすいズボン、スニーカーなどが適しています。

リハビリ時はにも注意が必要です。スリッパやサンダル、スリッポンなどは脱げやすい靴はNGです。転倒リスクが発生しないよう、リハビリ職員と相談しながら靴選びは慎重に行いましょう。リハビリテーション中は身体を動かすため、スニーカーや運動靴、上履きなど、かかとや足の甲がしっかりと覆われた安定した履物を選びましょう。

老人ホームや介護施設でのリハビリに適している時間はお昼前

老人ホームや介護施設におけるリハビリテーションの時間は、利用者のスケジュールに合わせて設定されますが、リハビリにおすすめなのがお昼前の時間帯です。宿泊型や入居型の施設では、7時~9時頃まで利用者が起床して朝食の時間に当たります。これらが終わり、日勤の介護スタッフが揃う10時頃から昼食前までに行うのがおすすめです。また、午前中の適度な運動は、生活リズム自律神経を整え、睡眠の質を高めるなどの効果も期待できます。

昼前の時間帯にリハビリを行えば事故防止にもつながる

昼前にリハビリを行うと、転倒などによる事故のリスクを低下させるという効果があります。午前中は十分な睡眠をとった後であり、脳が覚醒している状態だからです。そのため、高齢者自身が自身の安全に注意しながらリハビリを受けられます。また、午睡が必要となる高齢者も多く、そのような方が午後にリハビリを行うと、眠気によるふらつきやめまいが生じることがあり、転倒のリスクが高まります。事故防止の観点からも、リハビリの実施時間は午前中が望ましいでしょう。

今回のまとめ

老人ホームや介護施設でのリハビリでは、リハビリを受ける利用者も介護スタッフも、動きやすい服装を選ぶことが重要です。利用者側は、裾や袖がまくりやすく、動きを邪魔しないTシャツやジャージなどの上下と、スニーカーを選びましょう。転倒の予防やリハビリ効果の向上に繋がります。また、リハビリに適している時間帯は午前中です。リハビリを受ける利用者も介護スタッフ側も集中でき、転倒などのリスクを回避しやすくなります。適切な服装とタイミングでリハビリを実施すればより効果が高まり、日常生活動作の質(ADL)や生活の質(QOL)の向上にも繋がるでしょう。