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2023/04/24
コラム

エコノミークラス症候群とは?血流を改善する軽い運動をチェック

エコノミークラス症候群とは?血流を改善する軽い運動をチェック

エコノミークラス症候群」は、飛行機のエコノミークラスで旅行する人がなりやすいことからそのように呼ばれています。正式な名称は「急性肺血栓塞栓症」であり、実は飛行機以外でも発症する可能性のある病気です。ここでは、老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいにおいて、エコノミークラス症候群を発症しやすい理由と、予兆予防効果が期待できる簡単な運動をご紹介します。

老人ホームや介護施設でエコノミークラス症候群が起こりやすい理由

「エコノミークラス症候群」とは、水分不足運動不足などが原因で血行不良になり、血液が固まって血栓になることがあります。その血栓が肺に送られて血管を詰まらせるとと、酸素が供給されなくなるのです。この状態をエコノミークラス症候群と呼びます。老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいの入居者にも発症しやすいと言われていますが、その理由は次の2つです。

運動不足

高齢者は体力の低下や身体の状態により、運動量が減ります。老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいで生活する方の中には、寝たきりの方や座りっぱなしの方も少なくありません。運動量が減ると筋肉量が減り心臓機能も低下して血行不良になる傾向にあることから、エコノミークラス症候群を発症しやすいと言われています。

誘発する症状を持っている

エコノミークラス症候群になりやすい人の特徴として、肥満高血圧糖尿病高脂血症などが挙げられます。さらに、足の静脈に血栓ができる深部静脈血栓症脳梗塞などを発症した人もなりやすいのです。病気の人が多く利用する老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいは、発症率が高いと言えるでしょう。

思わぬ事故を防ぐために知っておきたいエコノミークラス症候群の予兆

エコノミークラス症候群の症状は、対処が遅れると命を落とす可能性もあります。思わぬ事故を防ぐために、老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいでの仕事に携わる方は、予兆対処方法を知っておくことが重要です。

予兆

ふくらはぎのむくみ及びむくみによる痛み息苦しさ胸部の痛み血圧低下脈拍の増加脚の痺れや変色などです。

予兆が見られたときの対処方法

水分補給し、血行の悪い箇所をマッサージします。水分といっても、コーヒーやお茶などの利尿作用のある飲み物の摂取は要注意です。血液がドロドロになり症状が悪化する可能性が高いため、避けましょう。

血流を良くする老人ホームや介護施設でもできる軽い運動

老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいでは、予防策として軽めの運動を心掛け、寝たきりで体が動かせない方にはフットポンプと呼ばれる下肢の静脈血の還流を手助けする医療機器を使用したり、2,3時間に1度マッサージを行う必要があります。血行良くするための簡単な運動がありますので、老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいの入居者は、ぜひお試しください。

足首を動かす運動

1.椅子に座ります。
2.右足を真っ直ぐ前に伸ばします。
3.右足のつま先を上下に動かします。
4.右足の足首を右回りと左回りで動かします。
5.右足を下ろして、左脚も同じ運動をしてください。

余裕があれば、両脚一緒に運動をするのもおすすめです。

足指じゃんけん

1.足の指を全部丸めてグーにします。
2.足の親指だけ立てて残りの4本を丸めてチョキをします。
3.足の指を全部開いてパーをします。

今回のまとめ

身体機能が低下している人、寝たきりの人、心筋梗塞や脳梗塞などを発症した経験がある人などは、血栓ができやすいなどの理由でエコノミークラス症候群を発症しやすいと言われています。足のむくみ、呼吸困難、胸部の痛みなどの予兆が見られたら、水分をとって足をマッサージし、血行を促進するようにしましょう。日ごろから足の運動を心掛け、寝たきりの人には定期的にマッサージを行ったりすることも大切です。