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2023/02/25
コラム

自宅を残しながら老人ホーム費用を借りられる「リバースモーゲージ」とは

自宅を残しながら老人ホーム費用を借りられる「リバースモーゲージ」とは

老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいに入居するには、月額費用はもちろんのこと、入居する際にまとまった資金が必要な場合もあります。資金繰りが難しい場合は、「リバースモーゲージ」という選択肢もあります。
ここでは、リバースモーゲージの概要、老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいに入居したい方におすすめする理由を詳しく解説します。

リバースモーゲージを利用して、自宅を担保に老人ホームや介護施設の費用を確保する

リバースモーゲージは、自宅を担保にして借り入れるローン商品です。亡くなった時または契約終了時に、自宅を売却するか自己資金にて元金を返済します。契約期間中の月々の返済は利息のみです。老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいの費用確保におすすめする理由として、次の2つが挙げられます。

多額の資金を確保できる

老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいに入居する際、月額が安くなる「家賃の前払い方式」で入居する場合の初期費用は600万円以上と言われています。金融機関のカードローンは年収の3分1程度に過ぎませんが、「リバースモーゲージ」は不動産評価額をもとに借入限度額が決まるので、不動産評価額によりますが、より多くの資金を確保することが可能です。
ただし、マンションは対象外になることが多い点には注意してください。

自宅を手放さなくてよい

自宅を売却して資金を確保する場合、思い出の詰まった自宅を手放す必要があるうえ、私物を売却にあわせて処分しなくてはいけません。リバースモーゲージの場合、契約後も住み続けられるので、老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいに入居した後も、一時帰宅ができるのがメリットです。

担保があれば収入の制約を受けずに老人ホームや介護施設に入れることも

老人ホームに入居するための条件は、「年齢」「要支援・要介護度」「医療依存度」「保証人・身元引受人」「収入」の5つがポイントとなります。なかでも5つ目の「収入」は、入居者が入居後に費用の支払いが滞るリスクを考慮しての条件ですが、具体的な基準があるわけではありません。審査の際には、年金収入額と所有する資産が確認され、その施設が設定する条件を満たさないと審査に落ちてしまい、施設に入居することはできません。

リバースモーゲージに似たものに「リースバック」がありますが、リースバックは契約するときに自宅を売却するので、名義が変わってしまいます。リバースモーゲージは契約した後も名義はそのままなので、自宅を担保にして老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいに入れる可能性があるのです。

リバースモーゲージは収入がない人でも審査を通過できる

お金を借り入れるときは審査があり、返済能力がない人は審査に通りません。既に退職してしまっている高齢者が、老人ホームや介護施設などの入居費用をローンで調達するのは簡単ではありません。その点、リバースモーゲージは、高齢者でも審査に通過しやすいのが特徴です。

高齢者のほうが利用しやすい

例えば、銀行のカードローンの年齢条件は20歳以上65歳未満のところが少なくありません。高齢でも借りられるところもありますが、利息が高いので注意が必要です。リバースモーゲージは、年齢条件が「50歳以上」「60歳以上」などとなっており、むしろ高齢者のほうが利用しやすいです。

収入がなくても審査に通過できる

リバースモーゲージの借入限度額は、不動産評価額の50~60%程度なので、収入は関係ありません

今回のまとめ

3,000万円の価値のある戸建てを所有している例では、リバースモーゲージで約1,500~1,800万円の資金調達が可能です。リバースモーゲージは高齢者向けのローン商品であり、名義が変わらないため自宅を担保にすれば施設の審査も通りやすくなります。資金繰りのお困りの方は、リバースモーゲージを活用してみてはいかがでしょうか。