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2023/02/07
コラム

老人ホームや介護施設で集団感染が起きる原因や効果的な対策

老人ホームや介護施設で集団感染が起きる原因や効果的な対策

老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいにおいて、集団感染がニュースになることも多いことから、入居をご検討中の方やご家族は、心配される方も多いのではないでしょうか。
ここでは、老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいで集団感染が発生する原因から、具体的な感染症の種類感染症対策を考慮した施設選びのポイントをご紹介します。

老人ホームや介護施設の集団感染は来訪者が原因のケースが多い

集団感染は、「病原体(感染源)」「感染経路」「宿主」が3つ揃うと発生します。「病原体」は、老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいなどで発生するのは稀で、ほとんどが外部から持ち込まれます。老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいに「病原体」を持ち込む可能性があるのは、次の通りです。

・施設で働く職員
・面会に来る家族
・委託業者のスタッフ

老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいで働く職員は、感染症の恐ろしさを十分理解しているはずです。どの施設でも手袋やマスクの着用、手洗いうがいなどの基本的な感染対策を日常的に行っています
そのため、老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいへ「病原体」を持ち込むのは入居者の家族委託業者のスタッフなどの訪問者であるケースが多く、集団感染の原因とも言えるのです。

流行しやすい病気の種類や施設でできる感染対策

老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいで集団感染を未然に防ぐためには、感染対策が欠かせません。

施設で流行りやすい病気

老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいで流行しやすい病気は次の通りです。

インフルエンザ・感染性胃腸炎など

免疫力が低下している高齢者だけでなく、幅広い年齢層に感染しやすい病気です。施設内に病原体を持ち込まれてしまうと、職員を含めた集団感染が発生しやすいと言えるでしょう。

薬剤耐性菌が原因の感染症

健康であれば感染するリスクは低いですが、 免疫力が低下していると病状が長引くため命に係わることもあります。

施設で実践できる感染対策

施設で実践できる感染対策は次の通りです。

・施設に入る前に、手洗いとうがいを必ずしてもらう
・出入り口でガラス越しの面会する
・対面で面会するときはフィルムを設置する
・オンラインでの面会を行う

高齢者の安全な暮らしを重視している施設を見分けるポイント

施設のWebサイトやパンフレットだけでは、どのレベルで感染対策を行っているかを判断できません。施設を見分けるポイントとして、次のようなものが挙げられます。

個室を完備しているか

費用は高くなってしまいますが、個室のほうが人と接触する機会が少ないため感染リスクが軽減されます。

感染対策としてどのようなことを実施しているか

老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいでは、厚労省の「感染対策マニュアル」に沿って感染対策を行っていますが、施設によってはさらに独自の訓練や研修なども行っています。まずは「感染対策マニュアル」を理解し、どのような感染対策をしているか直接問い合せると良いでしょう。

ネット環境は整っているか

オンライン面会が可能でも、施設の場所やネットワーク環境によっては、うまく接続できなかったり、映像が乱れてしまったりする可能性があります。オンライン面会を希望する方は、電波状況やネット環境を必ずチェックしてください。

今回のまとめ

家族を喜ばせたいと思って面会に行ったつもりが、病原体を持ち込み、集団感染を引き起こしてしまう可能性もあります。感染を防ぐためには、訪問の際に手洗いやうがいを徹底するほか、ガラス越しやオンラインでの面会も有効です。施設選びの際には、「感染対策の厳密度合」と「面会の可能範囲」についてそれぞれの優先事項を整理して、入居先を検討する必要があります。