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2022/12/19
コラム

入居する前に知っておきたい老人ホームでできる口腔リハビリ

入居する前に知っておきたい老人ホームでできる口腔リハビリ

口腔リハビリは、脳血管障害や寝たきりの方など自力で動けない方や口腔の動きが弱まっている方だけでなく、高齢者であれば誰しもが必要なリハビリとされています。
口腔リハビリを早いうちから続けていくことで、「言葉を話す」、「食事をとる」といった日常生活に必要な機能を維持できるのです。
ここでは、老人ホームでもできる口腔リハビリについてご紹介します。口腔リハビリを積極的に行っている施設を探したいという方は、ぜひ参考にしてください。

老人ホームや介護施設で行う誤嚥予防効果の高いパタカラ体操

老人ホームや介護施設で行われることが多い『口腔リハビリテーション』の一環として、パタカラ体操があります。パタカラ体操とは、「パ、タ、カ、ラ」という4つの文字を発声するトレーニングです。
パは唇の運動、タとラは舌先の運動、カは舌の奥の運動に効果がある文字とされており、この4つうの文字を続けて発生することで、口や舌の筋肉全体を鍛えられます。口や舌の筋肉を鍛えることで、発話をスムーズにしたり、食べ物の誤嚥防止や、唾液の分泌を促すといった効果が期待できるのです。
手軽にできることから、老人ホームや介護施設では、誤嚥防止や嚥下機能の悪化を防ぐために行なわれています。特に食事の前レクリエーションで歌を歌う前に行うことで、効果を高められるのです。そのため、施設側がこのタイミングでパタカラ体操を入居者全体で行っている場合、口腔リハビリに対する意識が高い施設と言えるでしょう。

朗読をしたり歌うことで構音機能の低下を防ぐ早口言葉

口腔リハビリを行う上で、朗読や歌が効果的と言われています。これらをするためには大きな口を開けたり大きな声を出したりするので、口周りや舌の筋肉が鍛えられることはもちろん、肺の機能を高める効果も期待されているのです。レクリエーションでも取り入れられる歌や朗読では、歌うことが好きな方も積極的に取り組める口腔リハビリとも言えます。
構音機能の維持を目指す上では、歌や朗読の他にも、高齢者が幼い頃に唱和していた可能性が高い、日本特有の早口言葉も効果が期待できます。新しい歌を歌っても覚えられないという方や歌が苦手な方でも、取り組みやすい体操です。まずは、できる早さから始めてみましょう。

朗読をしたり歌うこと以外にできる老人ホームや介護施設の口腔リハビリ

朗読や歌を歌う以外にも、介護施設ではさまざまな方法で口腔リハビリが行われています。
例えば、食事の前やレクリエーションの前に口をストレッチするのも効果的です。頬を膨らませてから引っ込める舌先を左右の口角や上下の口唇に付けるという運動を繰り返すのも、嚥下機能や構音機能の予防に繋がります。
特に、食事の前にはスプーンが置かれていることも多いため、そのスプーンを口の中に入れて頬の裏側から頬を押すだけでも、口腔リハビリになります。これらに加えて首をぐるぐる回したり、左右に傾けたりして首の筋肉をほぐすことも、誤嚥防止や唾液分泌を促す体操として役立つのです。
口腔リハビリは手軽に行えるものが多く、リハビリの専門資格がないスタッフでも行えるものも多いと言えます。口腔リハビリを意識して行っているかどうかは、事前にチェックしておきたい点です。

今回のまとめ

老人ホームや介護施設では、高齢者の身体状況は異なりますが、疾患の有無に関わらず、加齢に伴って低下する口腔機能の維持や改善に高い効果が期待できます。そのため、高齢者であれば身体状況に関わらず積極的にやっておきたいところです。特別な準備はいらず、手軽にできるので施設を決める際には、口腔リハビリがどの程度行われているのかもチェックしておくことで、長期に渡ってお口の機能を維持していけるでしょう。