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2022/12/16
コラム

老人ホームの入居者が食欲不振になる原因と対処法

老人ホームの入居者が食欲不振になる原因と対処法

食事は健康の土台となるため、食事の量が減る栄養不足になり、体調が悪化してしまいかねません。さらに、摂取エネルギーが減ると体力が落ちるため、身体機能が低下したり、転倒やケガのリスクが高まったりするため、注意が必要です。ここでは、老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいの入居者が食欲不振に陥る原因と対処方法、予防策について解説します。

老人ホームや介護施設への入居後の食欲不振の原因

老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいの入居後、食欲がなくなってしまったという場合、早期に原因を突き止め適切な対処を行うことが重要です。入居後に食欲不振に陥る原因には、次のようなものが挙げられます。

病気

初期症状で食欲不振に陥る疾病は多数あります。まずは病気を疑い、医療機関への受診を促しましょう。

内臓機能の低下

加齢により唾液や消化酸素が減少すると、便秘になりやすくなり、空腹も感じづらくなります。

運動量の減少

運動量が少ないと消費カロリーも減るため、食事の量も自然と減少します。自宅で過ごしていた頃の生活習慣をヒアリングし、運動量が減っているようなら、体を使うレクリエーションなどを取り入れる方法があります。

咀嚼能力の低下

高齢者は歯の本数が少なく、口の周りの筋肉が衰えているため、うまく噛めない人も多い傾向です。食事の調理方法や食材を見直すべきです。

嚥下障害

嚥下(えんげ)とは、食べ物を咀嚼し飲み込んで胃に送り込むことですが、筋力が落ちたり、喉に炎症があったりすると、うまく飲み込めず喉につかえてしまうことがあります。これが、嚥下障害です。やはり、食事の調理方法や食材を見直しが必要です。

ストレス

ストレスを感じると、自律神経が乱れ食欲がなくなります。ヒアリングなどからストレスの原因を特定し、ストレスを解消させるための対策を取り入れましょう。

老人ホームや介護施設に入ることで起こる認知機能の低下と喪失体験

前項に記載した原因以外で、老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいで食欲不振になるのによくある原因が、「認知機能の低下」と「喪失体験」です。

認知機能の低下

認知機能が低下すると、人によっては今まで当たり前にしていたことができなくなります。例えば「料理を食べるものと認識できない」場合や、「箸やスプーン、フォークなどの使い方が分からなくなる」などです。認知機能の低下で無気力の状態になると、食事への関心もなくなり、食欲不振も引き起こします。

喪失体験

喪失体験とは大切なものを失う体験のことです。高齢者は「定年退職」「家族や知人との死別」「身体機能の喪失」などを既に多く体験しています。さらに、老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいに入居することで、「住み慣れた環境と家族との別れ」を新たに経験することになるのです。
すでに経験しているとは言え、喪失体験は悲しみや孤独感だけでなく、無力感を引き起こします。無力感は食欲にも影響を与えます。

認知機能低下・喪失体験からくる食欲不振に対してできる対処方法と予防策

食欲不振の原因が認知機能低下と喪失体験の場合、どのような対処方予防策が適切か見ていきましょう。

認知機能低下

認知機能低下が原因のときは、入居者が食べやすいように工夫をしてあげることが大切です。具体的には、「食べやすい大きさにカットする」「使いやすいスプーンや取っ手のある食器に変える」「食べ物が識別しやすいように柄の食器はやめる」などです。
また、予防策としては定期的な適度な運動を心掛け、エネルギーを消費させましょう。エネルギーが消費されると、空腹になり、食欲も自然と出てきます。

喪失体験

元気がないからといって、励ますことが高齢者にとってプレッシャーになることもあります。まずは、高齢者の気持ちに共感し、寄り添いましょう。食事は無理強いをせず、盛り付けや使う食器と配置の仕方などを変えて、気持ちが切り替えられる工夫をしてみてください。
予防策としては、孤独感を解消するのが最も有効です。施設のレクリエーションに誘ったり、簡単な役割を与えたりすると良いでしょう。

今回のまとめ

老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいの入居後に食欲不振になる原因は、人によって様々です。ただ単に、提供される食事が口に合わないだけのこともあります。老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいを新たに探している方は、食事のメニューも考慮しつつ、食欲不振になった際にどのような対処をしてくれるか確認してから入居することをおすすめします。