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2022/11/16
コラム

知っておきたい。遠距離の両親が老人ホームに入居するメリット

知っておきたい。遠距離の両親が老人ホームに入居するメリット

子どもが親元から離れて暮らし、高齢の親が遠方で独居している場合も少なくありません。遠距離に住む高齢両親の身体が不自由になった場合、「毎日の生活は大丈夫だろうか?」と心配になることもあるでしょう。遠距離を通って介護する方法もありますが、老人ホームや介護施設へ入居すれば親の安全を確保しつつ、子どもの心身的負担を軽減できます。
ここでは、介護が必要になった遠方に住む両親が老人ホームに入居することのメリットについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

知っておきたい独居の高齢者が抱えるリスク

一人暮らしの高齢者は様々なリスクを抱えています。まず挙げられるのが、認知症が進行するリスクです。心身機能が衰えて家にこもりがちになると他の人とのコミュニケーションの機会が減り認知機能が低下しやすくなります。また、第三者が介入しにくい独居老人は、孤独死のリスクも高まるのです。さらに、認知力が低下すれば注意力や判断力低下も起こり得ます。日常生活に支障を来すこともあり、火の不始末で火災に巻き込まれるかもしれません。転倒するなどでケガを負う場合もあり、足にケガを負った高齢が寝たきりになる恐れもあるのです。
他には認知症で金銭管理が苦手になる方も多く、詐欺被害や公共料金滞納など金銭トラブルも懸念されます。貯めておいた貯金の大部分を詐欺被害で失ってしまい、金銭トラブルで生活が苦しくなったケースも珍しくありません。

家族にとって身体的・精神的負担を抑えられる

離れた場所に住んでいる両親に介護や見守りが必要になったとしても、子どもが定期的に訪問して介護するには限界があり、多くの方が老人ホームのような入居施設、あるいは介護サービスを併用します。老人ホームや介護施設に入居することで、介護側の心身的負担を減らせるからです。
着替えや入浴、食事や移動などの身体介助は、介護度が高いほど負担も大きくなります。遠方から通う場合は、介護の疲労だけでなく移動の疲労も蓄積していくでしょう。
また、精神的な負担も生じます。特に、長時間の介護が必要な場合、仕事の休みをまとめてとったり、場合によっては休職退職に迫られることもあります。そうしたストレスや不安に加え、認知症になっている親であれば、子どもが認識できず暴言を吐くことも少なくありません。介護を続けて精神的負担が高まり、介護うつなどに陥ってしまう方も見られます。

老人ホームや介護施設に入居させていつでも近況報告を受けられる環境を整えておく

親の要介護度が上がった時や、費用面、生活状況の変化で遠距離介護が困難になった場合は、老人ホームや介護施設への入居を検討しましょう。そもそも、遠距離介護だと親に何かあった時にすぐ対処できないですし、定期的に介護サービスを受けていても、サービスを受けていない時に何かあれば手遅れになってしまいます。
一方、老人ホームや介護施設を利用すれば、家族は見守りや介護を任せられる上に近況報告も受けられます。24時間スタッフが常駐している場合は、急な体調の変化などが起こってもすぐに対処して貰えるのも大きなメリットです。

今回のまとめ

高齢者のみで生活していると、様々なリスクを伴います。このようなリスクを避けるために親元を離れて暮らしている子どもが通いながら介護するケースが増えてきました。しかし、介護側には大きな心身の負担がかかるため、無理に介護を続けると共倒れになりかねません。双方が安全に安心して暮らしていくために、老人ホームや介護施設の利用も検討してみることをおすすめします。