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2022/11/13
コラム

どう説得する?老人ホームへの入居を嫌がる理由と対処方法について

どう説得する?老人ホームへの入居を嫌がる理由と対処方法について

「親に老人ホームの入居を提案したけれど、嫌がられてしまった」「老人ホーム入居の提案から関係が悪化してしまった」といった経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。親御様が高齢になり、要介護状態認知症になってしまうと、自宅での介護が難しくなってしまいます。しかし、親御様ご自身が施設への入居を嫌がるケースは少なくありません。
ここでは、高齢者が老人ホームへの入居を嫌がる理由とその対処法をご紹介します。

老人ホームや介護施設への入居を嫌がるのは環境の変化に対する不安

老人ホームや介護施設のような施設に入居するということは、施設への通所と違い、今住んでいる家を離れて新しい環境に身を置くことです。高齢になると、若い頃よりも環境の変化からのストレスを受けやすいため、変化を受け入れることが難しくなってきます。
そのため「老人ホームに入りたくない」という想いの根底には、「現在の環境を変えたくない」という思いが強く、施設への入居を嫌がってしまうのです。
特に、長年同じ家や地域に住んでいると、周囲に気の合うお友達がいたり、お気に入りの散歩コースがあったりと、住み慣れた家を離れたくないという気持ちは強くなります。

環境の変化をプラスに捉えるために新しい楽しみ方を提案するのが大事

親御さまが環境の変化を嫌がることは当たり前のことです。しかし、安全の確保や、介護の必要性から施設への入居が必要になる場合もあります。施設への入居が避けられないのであれば、親御さまにもしっかりと納得してもらった上で入居へ進みたいものです。
そこで重要となるのが、環境の変化をプラスに捉えるための楽しみ方の提案です。親御さまは住み慣れた家を離れるのですから、環境の変化への不安な思いを否定せず、それ以上に環境が変わることで得られる安心感や楽しみを伝えてみてください。
もしも、親御さまが出不精で家から外出することが少ないという場合は、まずはデイサービスなどを利用して家族以外の人と過ごす時間の楽しさを感じてもらうのも良いでしょう。また、施設へのお泊りなどから環境の変化に徐々に慣れてもらうことも効果的です。

嫌がる理由を理解した上で老人ホームや介護施設の楽しみ方をみんなで共有する時間が必要

親御さまが施設への入居を嫌がっているときには、説得をするのではなくしっかりと嫌がる理由を聞き、その理由を理解した上で老人ホームや介護施設の楽しみ方を話し合いましょう。高齢になると、どうしても感情で物事を判断してしまうようになりがちです。施設に入らなければいけない理由を説明して説得しても、施設に入居したくない気持ちが増すだけになってしまうかもしれません。
また、説明の仕方によっては、「邪魔者だから介護施設に預けられる」と感じてふさぎ込んでしまうこともあります。
嫌がる親御さまを急いで説得するのではなく、ゆっくりと親御さまの言葉を聞いて、介護施設の良さや楽しみを共有する時間を作りましょう。デイサービスの利用や施設へのお泊りなどで楽しかったことなどを家族全員でゆっくりと話し合い、家以外の環境の良さを納得してもらうことも効果的です。

今回のまとめ

親御さまへ老人ホームや介護施設への入居を提案しても、環境の変化への不安などから嫌がられてしまい、なかなか話が進まないことがあります。そんな時には無理やり説得するのではなく、親御さまの話をしっかりと聞き、施設への入居の利点や楽しみをしっかりと話し合うことが大切です。
デイサービスの利用や施設のお泊りなどを利用して、環境の変化に徐々に慣れてもらうなど、親御さまの不安を取り除くことが重要です。施設への入居後にも親子関係はずっと続きます。親御さまもあなたも納得してこれからの生活を送ることができるよう、時間をかけてゆっくりと準備を進めていきましょう。