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2022/11/01
コラム

認知症の初期症状と老人ホームへの入居が安全でおすすめの理由

認知症の初期症状と老人ホームへの入居が安全でおすすめの理由

高齢になると認知症を発症する可能性が高まります。認知症は進行すると家族の負担が大きくなり、自宅での生活が難しくなることも珍しくありません。家族のことを忘れる場合もありため、身内にとってはショックが大きいでしょう。さらに、一人暮らしの場合には生活のなかで危険が伴う場合もあるため、早めに老人ホームに住まいを移すのも一つの方法です。ここでは、認知症の初期症状老人ホームへの入居がおすすめの理由をご紹介します。

物忘れや記憶力低下など認知症の初期症状が現れると一人暮らしという環境はリスクが高くなる

認知症の初期症状では、物忘れ記憶力低下判断力の衰え人柄の変化などが見られます。これらの症状が続くと、自立生活、特に一人暮らしが難しくなることがあります。例えば、トイレのトラブル火の不始末など、場合によっては自分自身の安全や健康が守れなくなります。
また、食事のトラブルも見られ、同じものを食べ続ける、栄養バランスに気を使えなくなるなども懸念材料です。服薬している方は薬の管理が難しくなり、飲み忘れや量の間違えなどが起こしてしまう恐れがあります。
さらに、金銭管理ができなくなる場合があり、お金のトラブルも発生するかもしれません。支払い延滞や詐欺に遭う可能性などが高まるからです。
また、道を間違える、帰り道を忘れるなど、自宅に帰ることができず、外出中に警察などに保護されるケースも考えられます。特に車の運転については、自損だけでなく、加害者になってしまうリスクもあり注意が必要です。

老人ホームや介護施設は認知症の方が生活しやすい環境を用意している

認知症の方でも、老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいは生活しやすいのが特徴です。認知症の方が利用できる施設には、「グループホーム」「特別養護老人ホーム」「有料老人ホーム」「サービス付き高齢者向け住宅」などが挙げられます。
それぞれの施設で、どんな特徴があるか確認してください。

グループホーム

グループホームは、認知症の方が複数人で生活する施設です。認知症ケア専門職員が配置されており、必要な支援を受けながら家庭的な場所で生活できます。事業所のある市町村に住んでいる方が対象です。

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームは、少人数を1つの生活グループとしてケアを行うユニットケアが主流で、多人数での生活が苦手な方に向いています。基本的に要介護度3以上の方を対象とした施設ですが、認知症であれば要介護度2以下でも入所できる場合もあるのが特徴です。

有料老人ホーム

有料老人ホームは、介護付きと住宅型の2種類があります。特に職員の配置基準がある護付きでは、介護職員や看護師、施設によってはリハビリ職員なども配置されており、24時間スタッフが常駐しており、看取りまで対応可能です。

サービス付き高齢者向け住宅

サービス付き高齢者向け住宅は、民間のバリアフリー対応賃貸住宅のようなものです。なかでも特に自立向けの施設では、日中は生活相談員が常駐しますが、夜間は誰もいません。ただし、介護が必要な方は、別途外部サービスを利用することで、24時間体制でサービスを受けることが可能な施設もあります。

老人ホームや介護施設は介護スタッフが常駐しているので安全性が高い

老人ホームや介護施設に認知症の方が入居・入所すると、介護や医療の専門家が24時間常駐しているため、何かあっても素早くサポートやケアを受けられます。特に認知症で介護度が高いと、利用するメリットは大きいでしょう。
ケガや病気をしてもケアを受けられ、日頃の生活はスタッフがサポートしてくれるため、自宅にいるのと同じようにプライバシーを保ちつつも、入浴や食事が安全に行えます。認知症の症状がある場合、予期せぬことが起こることもあるため、24時間体制でスタッフが対応・見守りを行う施設を選ぶと本人の安全を守れるでしょう。

今回のまとめ

認知症が発症すると、記憶力低下や判断力低下、人柄が変わるといった症状が出てくるため、自立した生活が難しくなります。自宅で生活していると、転倒などによるケガ、火の不始末、トイレやお風呂のトラブルなどが発生するかもしれません。安全に生活するならば、介護施設に入居・入所する方法があります。介護施設にはいくつか種類がありますが、多くの施設で24時間スタッフが常駐しているからです。本人の安全を守るためにも、介護施設の利用を検討してみてはいかがでしょうか。