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2022/10/26
コラム

老人ホームや介護施設で実施される体操レクリエーションの種類と効果

老人ホームや介護施設で実施される体操レクリエーションの種類と効果

老人ホームや介護施設では、多種多様なレクリエーションを行います。入居者の楽しみとしてはもちろん、脳や身体の機能を維持することを目的とした脳トレ・体操・創作系レクリエーションも少なくありません。ここでは、身体を使った体操レクリエーションの種類や効果を解説します。

体操レクリエーションは高齢者の身体機能向上に効果的!老人ホームや介護施設での目的および役割

適度に身体を動かす体操レクリエーションは、身体機能の維持と向上に繋がります。年齢を重ねていくうちに体力や筋力が低下していき、立つことや歩くことが困難になりがちです。だからと言って身体をそのまま動かさずにいると体力や筋力はもっと低下してしまいます。そのままの状態が続くと、歩行可能な方は要介護状態ではないものの身体機能が低下する「フレイル」状態に、さらには車椅子の方は寝たきりになってしまう可能性もあるのです。体操レクリエーションには、このような身体機能の低下を防ぐ役割があります。
また、入居者が集まって体操レクリエーションを行うことでコミュニケーションの活性化に役立ちますし、日常生活の楽しみや活力が増えて入居者が心身ともに穏やかに過ごせるようになるといった効果も期待できます。

高齢者の身体機能向上が期待できる体操レクリエーションとは?その種類や内容

老人ホームや介護施設での体操レクリエーションは、年齢を重ねた方の身体機能の維持と向上を目的としているため、比較的簡単に行える動作が多いのが特徴です。
例えば、誰もが知っている体操と言えば1928年(昭和3年)から放送されていて、学校で習うため誰もが知っている「ラジオ体操」が挙げられます。6分間のラジオ体操でも全身の部位を幅広く動かすことができるからです。座ったままでもできるので、高齢者の体操にも適しています。
また、誰でも取り組みやすい体操レクリエーションとして、以下の運動も挙げられます。

お手玉体操:お手玉を足で挟んで上下する
リズム体操:歌謡曲などの音楽に合わせて身体を動かす
風船バレー:風船を使ってラリーを続ける
室内ゲートボール:室内にゲートを設けて行う
簡単ボーリング;高齢者にも扱いやすい玩具や手作りのもので行う

いずれも、過度な負担をかけずに身体を動かせるゲームです。また、点数を競うような要素を含んでいると入居者が熱中しやすくなります。

身体が不自由な高齢者でもできる!座ったまま行える体操レクリエーション

老人ホームや介護施設では車椅子を利用している方も多いのですが、上肢は食事や自分の身の回りのことをするためには欠かせない部位です。上肢の筋力低下や機能の維持は欠かせません。そのため、介護度に関わらず座ったまま楽しめる体操レクリエーションも多数あります。
座ったまま行える体操レクリエーションでは、以下の運動が挙げられます。

旗揚げゲーム:左右違う色の旗を持ち、指示通りに上下に動かす
棒サッカー:座ったままで円になり、棒を使ってボールを打ちあう

他にも、履いているスリッパを飛ばしてペットボトルを倒したり、得点の書いてある床まで飛ばして競い合ったりするレクリエーションも、ゲーム感覚で楽しめます。このレクレーションでは目標に向かってスリッパを飛ばすので、足首のリハビリとしても役立ちます。いずれも、身体を動かすだけではなく「考える」「集中する」などの脳にとっても適度な刺激になるのでおすすめです。

今回のまとめ

老人ホームや介護施設で行われる体操レクリエーションの主な目的は、身体機能の維持と向上です。それだけでなく、体操レクリエーションは入居者のストレス発散や認知症の予防に役立ち、入居者同士の円滑なコミュニケーションにも繋がります。楽しみながら体を動かせる体操レクリエーションは、老人ホームや介護施設にとって欠かせないプログラムだと言えるでしょう。