愛知県名古屋市の老人ホーム・介護施設紹介センターなら介護の窓口ケアまど「ケアまどニュース」ページ

NEWS

2022/10/23
コラム

脳の活性化やストレス解消など!老人ホームで行われる「音楽療法」の効果は本当?

脳の活性化やストレス解消など!老人ホームで行われる「音楽療法」の効果は本当?

『音楽療法』は、老人ホームや介護施設で近年取り入れる施設が増えてきています。様々な効果が期待されるものですが、実際にどのような効果をもたらすのでしょうか。
この記事では、音楽療法が高齢者にもたらす効果についてご紹介します。今後、音楽療法をしている施設への入所を検討されているという方は、ぜひ参考にしてみてください。

老人ホームや介護施設での音楽療法には脳の活性化による認知症の症状改善といった効果がある

『音楽療法』とは、音楽の持つ作用を活かして行われるリハビリテーションの1つです。子どもの成長発達やリラクゼーション、健康の維持や介護予防など様々な目的で行われるのですが、介護の現場では特に認知症への効果を期待して行います。
認知症に対する音楽療法の効果は、国内外の治療研究で示されており、長期記憶への刺激、短期記憶や他の認知能力の向上などが期待されているのです。また、アルツハイマー型認知症の行動改善言語活動の向上といった効果もあるとされており、今認知症の方へのリハビリテーションにおいて注目されている治療の1つと言えます。
音楽療法を行うためには、専門の資格である音楽療法士が必要です。

音楽を聴いたり歌うことでストレス解消にもなる

音楽療法は音に関わる様々なことを行います。もちろん、その人それぞれに効果のあるものは異なるので、音楽療法士がケア計画を立てながら行いますが、大きな区分としては以下の2つです。

■歌を歌う

同じ歌を皆で歌ったり、1人ずつ歌ったりすることで脳や身体の働きを促す方法です。1曲すべて歌うこともあれば、サビあるいは曲の最初だけをいくつも歌う場合もあります。
音楽を聴いたり歌ったりすることによって、ストレス解消に繋がるといった効果があるのです。他にもリラックス状態を増強させてくれる効果もあります。音楽が苦手という方でも、人の歌を聴くことや、幼い頃に聴いていた歌を少し口ずさむだけでも同じような効果が得られるのです。

■楽器を鳴らす

介護施設には構音障害失語などで歌いたいけれど歌えないという方もいます。このような方に対する療法に、音楽療法士のピアノ伴奏などに合わせて楽器を演奏する能動的な音楽療法も方法のひとつです。この方法も歌を歌うのと同じような効果が期待できると考えられています。

音楽療法を取り入れている老人ホームや介護施設が増えている

認知症高齢者への研究が進み、高齢者に対して音楽療法が良い効果をもたらしているという研究結果が出ていることから、近年では音楽療法を取り入れる老人ホームや介護施設が増加しています。
もちろん、音楽が好きではないという方への強制はしませんが、周りが音楽を楽しむ姿を見て、音楽療法に対して前向きに取り組むようになる可能性もあります。また、音楽を奏でる、歌う、楽しむだけでなく、その音楽に付随したそれぞれの思い出を語り合うことで、入居者同士のコミュニケーションを円滑にする効果もあるのです。
デイサービスなどでは、音楽療法を受けるために積極的に通われている方もいるほど、人気があります。音楽療法を取り入れている介護施設や老人ホームがあれば、候補の1つとして検討してみても良いでしょう。

今回のまとめ

音楽療法は高齢者にとって記憶の面や認知症改善など、様々な効果が期待されています。医学的な効果以外にも、コミュニケーションの面やストレス発散、リラックス効果などの面において、良い効果が期待できるのです。入居者からも人気のある音楽療法を取り入れている施設は、年々増えています。音楽療法の有無を老人ホームや介護施設を選ぶ際の指標の1つにしてみてはいかがでしょうか。