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老人ホームや介護施設をうまく活用!同居介護を避けるメリットとは?
高齢化に伴い、社会問題にもなっているのが介護問題です。親の介護が必要になった時に子が仕事を持っていると介護で実家へ通うのが難しく、「同居介護」を選択するケースも増えてきています。
同居介護では毎日顔を合わせるので、親の様子がよく分かるというようなメリットも多くあります。しかし、同居介護をして後悔している人も実は少なくありません。本記事では、同居介護のデメリットと、同居介護で使える介護サービスをご紹介します。
同居介護は必ずしも親のためにならない
「親が介護状態になったら同居して支えてあげることが親孝行」と考えて、親を呼び寄せる同居介護を選択する方が少なくありません。親も、子どもが同居してくれるなら安心と感じて、子の家で同居を承諾するのです。しかし、同居介護ができるのは、親の意思確認をしっかりと行い、介護に適した環境を整えることができた場合に限られます。
実際に生活を開始してみたら、子ども夫婦は日中家におらず、親は子の家で一人きりになるというケースも少なくありません。親しい友達もいない知らない土地に来てしまい、寂しさが募って元の家に帰りたいと考えるようになるのです。しかしすでに実家を売却してしまった場合は、元の環境へ帰ることもできません。
介護のために引き取り同居を考えている場合は、しっかりと親子で話し合い、同居後の生活の細かい部分まで話し合ってから同居を開始しましょう。
同居介護は身内からの虐待や介護疲労の恐れがある
同居介護は、思っているよりも介護者の負担が増大します。実際の介護では、要介護者を持ち上げたり支えたりする動作が多く、介護度が高くなればなるほど肉体的負担も大きくなるからです。特に膝や腰、腕への負担が大きく、腰痛や関節症に悩まされている方も少なくありません。
さらに近年特に問題になっているのが、精神的な介護疲れです。介護を必要とする人には認知症を患っている人も多く、介護者が良かれと思ってやったことに対して逆上されたり、泥棒扱いされたりということもあります。認知症が進行して夜間徘徊などが始まってしまうと、24時間体制の介護となり、精神的に限界を迎えてしまう方も少なくありません。
さらには、介護には多くのお金がかかります。介護保険支給はありますが、紙おむつや介護食品など支給限度内には収まらないほどの出費がかさみ、経済的な負担も大きくなるのです。これらの心身と金銭の負担と疲労が重なると、介護者は精神的に追い詰められてしまい、要介護者への虐待を引き起こしてしまうケースがあることも現実です。
老人ホームや介護施設ならば身内の疲労や虐待を防ぐことができる
同居介護では、積極的に介護サービスを利用して家族の負担を減らすことがポイントです。介護サービスの種類は、を大きく分けると以下の3つ種類となります。
訪問介護・訪問入浴介護サービス
ホームヘルパーが自宅を訪問して、排泄や入浴、食事の介助を行う
デイサービス
介護施設へ通所し、レクリエーションや機能回復のための運動、入浴を行う
ショートステイ
介護施設に短期間宿泊する
これらのサービスを受けることができるかどうか、頻度はどれくらいで利用できるのかは介護度によって異なります。まずはケアマネージャーとよく相談し、あなたの家族の状態に合わせた介護サービスを検討してみましょう。
今回のまとめ
同居介護には、家族と同居する安心感がある一方、いくつかの点に注意が必要です。例えば日中は家で独りになって寂しさを感じやすい点や、家族の負担が多く介護疲れから虐待に発展する恐れがある点、介護者の経済的負担が大きい点などが挙げられます。
介護サービスをうまく利用すれば介護者の負担を軽減でき、介護者と被介護者が良い関係を維持しやすくなるでしょう。本記事を参考に、あなたやあなたの家族に合った介護方法を考えてみてはいかがでしょうか。
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