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2022/08/24
コラム

高齢者でも筋肉と関節が若返る?老人ホームや介護施設で行われる歩行訓練の大切さ

高齢者でも筋肉と関節が若返る?老人ホームや介護施設で行われる歩行訓練の大切さ

医療技術が進み、平均寿命が伸び続けている現在では、長く生きるかではなく「いかに元気で過ごせる期間を長くするか」が重要視され始めています。そのため「年をとっても、元気に自分の力で歩きたい」と考える方も少なくありません。
老人ホームや介護施設においても、高齢者ができるだけ長く自分らしく生きるための支援に力を入れており、歩行訓練を始めとする機能訓練もそのような支援の一つです。ここでは、老人ホームや介護施設で受けることができる機能訓練についてご紹介します。

介護度によって異なる歩行訓練のプログラムとそれぞれの目的とは?

歩行訓練は、機能訓練の一つです。一概に歩行訓練と言っても、利用者の介護度によってプログラムの内容やその目的は違います
介護度が低い人の場合は、「介護予防」や「運動不足解消」が目的となりますが、介護度が高い人の場合、「身体機能改善」や「身体機能維持」を目的としてプログラムが組まれるのです。また、必要であれば病院でリハビリを受けることもあります。
なお、機能訓練では、歩行訓練以外にも基本動作訓練日常動作訓練家事動作訓練など、生活で必要な能力を維持・向上するために行う訓練なども含まれます。これらの訓練も歩行訓練と同様に、それぞれの利用者の身体機能や現存能力に合わせたプログラムが組まれることになるでしょう。

機能訓練の種類と、筋肉を鍛えて関節の可動域を広げるメニュー

機能訓練と言ってもその種類は多く、やはり目的によって使い分けられます。
身体機能の維持・向上を目指す場合には、主に筋力増強と関節可動域の拡大を目指す訓練を行ないます。筋力訓練と聞くと、マシンを使ったジムのような訓練を想像するかもしれませんが、「ももあげ」などのように座ったままでもできる訓練も少なくありません。
関節の可動域拡大を目指す訓練はストレッチがメインとなります。ストレッチによって関節をほぐし、血行の促進も期待できます。例えば以下のようなストレッチです。

1.首・足首・手首回し(それぞれ3回ずつ程度)

ゆっくりと痛くない程度に回すことを意識しましょう。

2.肩の上げ下げ(10~20回ずつ)

背筋を伸ばし、肩甲骨を真ん中に寄せるようなイメージで肩を上げ、その後下げる動きを繰り返します。

このストレッチは座ったまま行える簡単な動作ですが、肩がすっきりとします。高齢者だけでなく、肩こりに悩んでいる人にもおすすめです。

老人ホームや介護施設で活躍する機能訓練指導員の役割とリハビリテーションとの違い

老人ホームや介護施設で行なう機能訓練と一般的なリハビリの違いは、「医師の指示の有無」です。
リハビリ医師の指示のもと、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ専門職によって病院で行われるのが一般的です。
一方、機能訓練は医師の指示が必須ではありません。日常的な身体機能の改善や維持を目的として、老人ホームや介護施設の利用者に対して実施することが可能です。
そのため、機能訓練に重きを置いている老人ホームや介護施設では、看護師や理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など指定された資格を持った機能訓練指導員を配置しています。能訓練指導員は利用者の自立度や身体能力に合わせた機能訓練を計画し、身体能力の維持・向上に努める役割を担っています。

今回のまとめ

老人ホームや介護施設で受けることができる「機能訓練」は、高齢者の身体機能の維持・向上には欠かせない機能訓練です。現在では利用者の状態に合わせてプログラム設定する施設も多いので、機能訓練を受けたい場合は、機能訓練指導員が在籍している老人ホームや介護施設を探してみましょう。