愛知県名古屋市の老人ホーム・介護施設紹介センターなら介護の窓口ケアまど「ケアまどニュース」ページ

NEWS

2022/07/04
コラム

退院から自宅に帰るまでの期間入居する介護施設の介護老人保健施設(老健)とは

退院から自宅に帰るまでの期間入居する介護施設の介護老人保健施設(老健)とは

介護が必要な高齢者が利用する介護サービス(介護施設)は、デイサービスのような通所型と、特別養護老人ホームのような入所型の2種類に分かれます。「介護老人保健施設(老健)」は入居型サービスの一つです。この記事では、介護老人保健施設役割や、入居から退所までの流れ、また介護老人保健施設で実施されるリハビリの種類についてご紹介します。

介護施設の介護老人保健施設(老健)に入居する目的

介護老人保健施設は、要介護高齢者が自宅復帰を目指す目的で入居する施設です。入居期間は3か月から6か月で、退院してから自宅に戻るまでの間に入居するケースが多いのですが、老人ホームへの入居待ちなどの目的で利用することもあります。
介護老人保健施設では、専門スタッフ(理学療法士作業療法士)によるリハビリのほか、食事・入浴などの介護、栄養管理など様々なサービスが提供されます。

施設入居以外の老健の活用方法

老健は自宅復帰を目指す入居型のサービス以外にも、様々な目的で利用することができます。

ショートステイ

ショートステイは、自宅での介護が一時的に困難になった場合などに利用する方法です。提供されるサービスは施設入居の場合と変わりありません。

デイケア(通所リハビリ)

自宅が老健の近くにある場合は、自宅から通いでリハビリを受けることが可能な「デイケア」を利用できます。施設の多くは、送迎サービスも実施しています。

医療ケアからリハビリ、自宅復帰するまでの流れ

介護老人保健施設への入居から、退所(自宅復帰)までの流れを解説します。
1.入居
入居の際は、施設のスタッフが受け入れを行います。初回の話し合いで施設専属のケアマネージャー利用者・利用者家族の希望を確認し、適切なケアプランを作成します。

2.入居期間
入居期間中に、医療ケアリハビリ身体介護食事などのサービスが提供されます。施設によっては、入居者向けにイベント行事が催されることも少なくありません。入居期間中は利用者家族に対して定期的にリハビリや介護の成果や状況の報告が実施され、場合によってはケアプランの見直しが行われます。

3.退所前
退所前は、利用者が家に帰れるかどうかの話し合いを施設スタッフと利用者家族が行い、退所予定日や自宅で実施する介護サービスの内容などを決定します。

4.退所
施設または利用者家族の送迎で自宅に帰ることになります退所時は専門スタッフによる退所時指導(服薬指導など)が行われます。

老健で行われるリハビリの種類とそれぞれの目的

介護老人保健施設で行われるリハビリの主な目的は「自宅復帰」です。単に身体的なリハビリだけでなく、メンタルの面でのリハビリも含まれます。老健で実施される主なリハビリは以下の通りです。

個別訓練

利用者が自宅で生活する上で必要な能力を高めるためのリハビリです。理学療法士作業療法士といった専門スタッフによる指導で、基本的動作の回復筋力・心肺機能などの強化体力の維持・増進などが図られます。

グループ訓練や創作活動

他者との交わり社会的交流物作りなどを通して、生きる楽しみや喜びの増進、不安の解消を図るリハビリです。訓練の例としては各種レクリエーション、グループワーク、手工芸、音楽活動、リラクゼーションなどが挙げられます。

退所後に向けた指導

自宅で自助具の利用が必要になる場合は、入居中に自助具の使用方法を指導されます。また、利用者の個々の状況を加味して、自宅に設置したほうがよい生活補助用具(手すりやポータブルトイレなど)の紹介・指導も行われます。

今回のまとめ

介護老人保健施設では、一人の利用者に対して多くの専門スタッフによる指導・サポートが行われるので、スムーズな自宅復帰を目指すことが可能です。
自宅復帰後も、身体機能の維持・増進のために積極的に何かをしたいと考えるご家族もあるかもしれません。その場合は、日々の日常生活やリハビリと併せて訪問医療マッサージや訪問鍼灸などを利用することをおすすめします。