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2026/07/14
コラム

「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」とは?必要な人や利用の流れを解説

「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」とは?必要な人や利用の流れを解説

「できる限り住み慣れた自宅で暮らし続けたい」と考える高齢者は多い一方で、介護が必要になると、昼夜を問わない支援が課題になります。そんな在宅生活を支える介護保険サービスの一つが「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」です。本記事では、どのようなサービスなのか、どんな人に向いているのか、利用開始までの流れをご紹介します。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護とは?24時間365日対応の在宅介護サービス

定期巡回・随時対応型訪問介護看護は、要介護者が住み慣れた自宅で安心して生活を続けられるよう、24時間365日体制で介護と看護を提供する地域密着型サービスです。平成24年(2012年)に創設され、重度の要介護者を中心とした在宅生活を支えることを目的としています。

一般的な訪問介護では、「週○回」「1回30分~60分程度」といった利用が中心ですが、このサービスでは生活リズムに合わせて1日に複数回、短時間の訪問を受けることができます。例えば、朝の起床介助、昼の服薬確認、夕方の排泄介助、就寝前の介助など、必要な時間帯に合わせて柔軟な支援が可能です。

サービスは主に次の4つで構成されています。

  • 定期巡回サービス:決められた時間に訪問し、身体介護などを実施
  • 随時対応サービス:オペレーターが24時間電話などで相談や連絡を受付
  • 随時訪問サービス:必要時に介護士や看護師が緊急訪問
  • 訪問看護サービス:看護師が療養上の世話や医療的ケアを実施(一体型または連携型)

介護と看護が連携しながら必要なタイミングで支援できるため、施設入居ではなく在宅生活を続けたい方にとって重要な選択肢となっています。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護が必要な人とは?

このサービスは、要介護1~5の方が対象のサービスです。特に次のような方に適しています。

要介護度が高く、1日に複数回の介助が必要な人

起床・食事・排泄・就寝など、生活のさまざまな場面で介助が必要な方は、1回の長時間介護よりも短時間の訪問を複数回受けるほうが生活リズムに合う場合があります

医療的な管理が必要な人

主治医の指示のもとで訪問看護を利用できるため、点滴や褥瘡(床ずれ)の処置、服薬管理など医療的ケアが必要な方にも適しています。介護職と看護師が連携して支援することで、自宅でも安心して療養生活を送ることができます

夜間や緊急時の対応に不安がある人

「夜中に転倒した」「急に体調が悪くなった」といった場合でも、オペレーターへ連絡し、必要に応じて対応できる職員が訪問します。すべての緊急事態に対応できるわけではありませんが、24時間相談できる体制利用者や家族の安心につながります

家族の介護負担を軽減したい人

介護が家族だけでは難しくなってきた場合にも、このサービスは役立ちます。定期的な訪問により介護負担を分散でき、家族が仕事や休息の時間を確保しやすくなります

なお、このサービスの対象は要介護1~5の認定を受けた方で、要支援の方は利用できません。また、地域密着型サービスのため、原則として事業所がある市区町村の住民が対象となります。

利用開始までの流れと知っておきたいポイント

定期巡回・随時対応型訪問介護看護は、次のような流れで利用を開始します。

① ケアマネジャーへ相談する

まずは担当のケアマネジャーや地域包括支援センターへ相談します。身体状況や生活環境、介護の困りごとを確認し、このサービスが適しているか検討します。

② ケアプランを作成する

利用が決まると、ケアマネジャーがケアプランを作成します。起床や食事、排泄、服薬など、1日の生活に合わせて訪問回数や内容を計画します。

③ 事業所によるアセスメント

サービス事業所が利用者宅を訪問し、身体状況や生活環境を詳しく確認します。その内容をもとに具体的なサービス計画を作成します。利用開始後も定期的に状態を確認し、必要に応じて内容を見直します

④ サービス利用開始

計画に沿って定期巡回が始まり、必要に応じて随時対応や訪問看護も組み合わせながら支援を受けます。

利用にあたって知っておきたい点として、このサービスは月額の包括報酬が基本となっており、訪問回数ごとの料金ではありません。また、指定訪問介護や指定訪問看護とは原則として併用できないため、どのサービスが最適かはケアマネジャーと十分相談することが大切です。

まとめ

「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」は、24時間体制で介護と看護が連携し、自宅での生活を支える介護保険サービスです。夜間や急な体調変化にも対応できるため、在宅生活の安心感が高まります。利用を検討する際は、担当のケアマネジャーへ相談し、ご本人やご家族に合った支援内容を確認することが大切です。