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2026/04/09
コラム

高齢者の引っ越し。必要な手続きと注意点

高齢者の引っ越し。必要な手続きと注意点

高齢者が老人ホームなどへ入居する際の引っ越しでは、住民票や介護保険などの行政手続きが多数必要になることがあります。また、住民票を移すべきか迷うケースも少なくありません。この記事では、高齢者の引っ越しで必要な手続きや、住民票の扱い、郵便物の転送などの注意点をわかりやすく解説します。

まず確認したい「住民票の手続き」

高齢者が自宅から老人ホームや介護施設へ引っ越しをする際、最初に確認しておきたいのが住民票の手続きです。

引っ越しをすると、原則として住民票を新しい住まいの住所に移す必要があります。同じ市区町村内での引っ越しであれば「転居届」、別の市区町村へ引っ越す場合は「転出届」と「転入届」の提出が必要です。

ただし、高齢者の場合は必ずしも住民票を移さないケースもあります。例えば次のような場合です。

・短期間の入院、ショートステイの利用、介護老人保健施設への入所
・家族宅への一時的な滞在
・生活の拠点が元の住所にある場合

ご高齢の方が住民票を移す場合には、国民健康保険後期高齢者医療制度年金などに加え、介護サービスを利用している方は介護保険、ご病気やケガにより障害者手帳をお持ちの方もいらっしゃいます。

これらの制度には、「負担割合証」や「負担限度額認定証」、「医療費の減額証」など、更に不随する証書が存在する場合もあり、その分、住所変更が必要な手続きが複数にわたることもあります。

介護サービスを利用している場合の手続き

介護サービスを利用している高齢者が引っ越しをする場合、介護保険の手続きにも注意が必要です。

同じ市区町村内での引っ越しであれば、転居届(住民異動届)の提出によって、基本的にはこれまで利用していた介護サービスを継続できるケースが多いとされています。一方、別の市区町村へ引っ越す場合は、介護保険の手続きが必要になります。一般的な流れは次のとおりです。

  1. 旧住所の自治体で転出手続きを行う

  2. 介護保険証を返納する

  3. 介護保険受給資格証明書を受け取る

  4. 新しい自治体で転入手続きを行う

この手続きを期限内に行うことでこれまでの要介護認定を引き継ぐことが可能となります。

また、引っ越し先ではケアマネジャーや介護事業所が変わることもあります。これまでのケアプランや生活状況を事前に共有しておくと、スムーズに介護サービスを利用しやすくなります。

郵便物の転送など生活面の手続きも忘れずに

高齢者の引っ越しでは、行政手続きだけでなく生活面の準備も重要です。

特に忘れやすいのが、郵便局への「転居届」です。転居届を提出すると、旧住所宛ての郵便物を新しい住所へ転送してもらうことができます。通常、転送サービスは約1年間利用することができます。期間終了前であれば再度「転居届」を提出することで、さらに1年間延長が可能です。

高齢者の引っ越しでは、郵便物の転送先をどこにするかも検討する必要があります。転送先は必ずしも本人の新住所である必要はなく、状況に応じて選ぶことが可能です。

例えば次のような方法があります。

・入居する介護施設の住所に転送する
・家族の自宅に転送する
・新しい自宅へ転送する

施設に入居する場合は、トラブル回避のため受付ていないケースがあることから、施設が郵便物の受け取りに対応しているか事前に確認しておくと安心です。また、郵便物の管理が難しい場合は、家族の自宅へ転送して管理するケースもあります。

さらに、重要書類が送られてくる、銀行・年金・保険などに関しては各機関ごとに住所変更を行っておくとより安心です。

まとめ

高齢者の引っ越しでは、住民票の変更や介護保険の手続き、郵便局への転居届など多くの準備が必要になります。特に住民票を移すかどうかによって手続きが変わることもあるため、事前に自治体へ確認しておくことが大切です。必要な手続きを整理しながら進めることで、安心して新しい生活を始めることができます。