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墓じまいが“冷たい決断”にならないために-親の想いと家族の現実をつなぐ子ども世代の心得
親が高齢になると、お墓の管理や継承が心配になります。しかし、親は「子どもが墓を守るもの」と思い、墓じまいに抵抗を感じることも少なくありません。本記事では、子ども世代が親の気持ちに寄り添いながら、墓じまいという選択肢を理解し、家族で穏やかに話し合うためのポイントをまとめます。
親世代が墓じまいに抵抗を感じる理由に寄り添う
お墓は先祖や家族への想いが込められた大切な場所です。そのため、親世代の中には「墓じまいなんて申し訳ない」「ご先祖に背く気がする」と抵抗を示す方も多くいます。これは決して特別なことではなく、長年お墓を守ってきたからこその自然な感情です。
また親は「子どもが墓を守ってくれるだろう」と無意識に考えがちです。自分が若い頃はお墓を継ぐことが当たり前だったため、時代の変化や子ども世代の生活スタイルを十分に想像しきれないこともあります。
子ども世代が理解しておきたいのは、墓じまいは“選ばなければならないもの”ではなく、あくまで選択肢のひとつであること。そして、親の抵抗感や罪悪感に寄り添いながら対話を重ねていくことが、何より大切だということです。
墓じまいを経験した人の中には「気持ちが軽くなった」「お参りできない罪悪感から解放された」と前向きな声もありますが、それは本人と家族の納得があってこそ。焦らず、親の気持ちを丁寧に受け止める姿勢が出発点になります。
墓じまいの手順と、家族で進めるときの工夫
墓じまいは手順が多く、初めての方には難しく感じられることがあります。子ども世代が流れを理解しておくことで、親の不安も軽減できます。
(1)家族・親族との話し合い
まずは親の気持ちをゆっくり聴き、墓じまいへの抵抗や不安を共有します。親族全員の理解を得るためにも、感情面のすり合わせが重要です。
(2)寺院・霊園など管理者へ相談
離壇の有無、必要書類、撤去費用などを確認します。手続きに不安がある場合は専門家へ相談するのも安心材料になります。
(3)新しい納骨先の検討
永代供養墓・納骨堂・樹木葬のほか、遺骨の一部を手元に残す「手元供養」といった選択肢もあります。
「ご先祖様を身近に感じたい」という気持ちを尊重できる方法を選ぶことが大切です。
(4)改葬許可申請など行政手続き
必要書類の準備や提出には時間がかかることがあります。無理のないスケジュールで進めることが望ましいです。
(5)閉眼供養・墓石撤去・更地化
お寺で閉眼供養(魂抜き)を行い、専門業者が撤去作業を行います。費用がまとまってかかるため、事前の確認と準備が安心につながります。
子ども世代が主体となるための心構え
子ども世代は、親が元気なうちから“話し合うきっかけ”をつくり、感情に寄り添いながら丁寧に進めていく役割があります。
- 親の不安に寄り添う対話を重ねる
「墓じまいは悪いことじゃない?」
「ご先祖に申し訳ない気がする」
こうした不安に耳を傾けることで、親は安心します。墓じまいを急がせる必要はありません。 - 管理を続けることが難しい現実を、無理なく共有する
遠方に住む、子どもが多忙、転勤や移住の可能性があるなど、現代の生活スタイルでは「守り続ける」ことが難しい場合があります。これを理由ではなく“事実”として優しく共有すると対話がスムーズです。 - 墓じまいは未来の負担を減らす、優しさの選択にもなり得る
親が「自分が亡くなった後、子どもに負担をかけたくない」と考え始めると、墓じまいが“やさしさ”として受け入れられることがあります。 - 専門家への相談も選択肢
手続きが不安な場合、石材業者、霊園、行政、終活カウンセラーなどに相談すれば、精神的負担を大きく減らせます。まとめ
墓じまいは、親の気持ち・家族の事情・供養の在り方が重なる繊細なテーマです。「守れないから仕方なく」ではなく、親の想いに寄り添いながら話し合うことで、納得できる答えが見つかります。墓じまいは選択肢のひとつ。家族の未来の負担を減らしつつ、先祖を大切に想う気持ちを引き継ぐ形を考えていくことが大切です。
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