愛知県名古屋市の老人ホーム・介護施設紹介センターなら介護の窓口ケアまど「ケアまどニュース」ページ

NEWS

2025/11/22
コラム

【初めてのショートステイ利用】1日の流れ・介護タイプの違い

【初めてのショートステイ利用】1日の流れ・介護タイプの違い

介護が必要な方が一時的に施設に宿泊して介護を受けることができる「ショートステイ」。普段介護をする家族が不在にする場合や、休息が必要な場面で頼れる存在です。ここでは、ショートステイでの過ごし方や1日の流れ、活介護」と「療養介護」の違いをわかりやすく解説します。

ショートステイ利用中の過ごし方

ショートステイは、要介護認定を受けた高齢者がが介護施設で生活するサービスで、1泊から利用可能です。利用目的は、家族の休息(レスパイト)や冠婚葬祭旅行家族の入院などさまざまです。

滞在中は、入浴・食事・排せつなどの日常生活を介護士がサポートします。一般的に午前中には体操や健康チェック、午後にはレクリエーションや機能訓練が行われることが多く、昼間はしっかと置き、夜にぐっすりと眠れるような規則正しい生活を意識して過ごします。

ショートステイの1日は、おおむね次のように進みます(施設によって内容は異なります)。

🚐 【朝】お迎え・到着

  • 送迎車で職員が自宅までお迎え。

  • ショートステイ到着後に体温・血圧・脈拍などを測定し健康チェック。

🍚 【午前】体操・入浴・趣味活動

  • 職員や他の利用者と共に体操。
  • 順番に入浴。

  • 持参したものや、施設が提供するもので趣味活動をしたり、お茶をのんだりと各々の時間をゆっくりと過ごす

🍱 【昼】昼食・休憩

  • 栄養バランスを考えた昼食を食べる。

  • 食後は昼寝や静養の時間を取るなどゆっくりと過ごす。

🎵 【午後】レクリエーション・リハビリ

  • 音楽やゲーム、制作活動で交流。

  • 機能訓練指導員による軽い体操も行われることも。

☕ 【夕方】おやつ・帰宅準備・送り

  • おやつを食べながらリラックス。

  • 荷物整理や服薬確認を行い、帰宅支度を整えます。

  • 送迎車で自宅へ。

  • 職員が当日の体調や食事内容を家族へ報告します。

1泊2日利用の場合、初日は午前〜昼に入所し、翌日は昼~夕方に退所するケースが多く、実際に施設で過ごせる時間は「丸1日」ほどしかありません。送迎にかかる時間や準備・健康チェックなどを考慮すると、利用者がゆっくり活動できる時間は思ったより限られているのが分かると思います。そのため、レスパイト目的での利用であれば2泊3日以上にするなど、少し余裕をもたせたスケジュールを選ぶと安心です。

短期入所「生活介護」と「療養介護」の違い

ショートステイには、支援内容に応じて「生活介護型」と「療養介護型」があります。

🏠 ① 短期入所生活介護(生活介護型)

日常生活の支援を中心としたショートステイで、入浴・食事・排せつなどの介助を受けながら、家庭的な雰囲気の中で数日を過ごします。特別養護老人ホームや有料老人ホーム、デイサービスなど、他のサービス事業所と併設しているところが多いです。生活のサポートを受ける場なので、レクリエーションやリハビリなどの体操の実施がどの程度あるかは、それぞれの事業所ごとにばらつきがあります。

🏥 ② 短期入所療養介護(療養介護型)

医療的ケアやリハビリを必要とする方向けのショートステイです。看護師が常駐し、服薬管理や点滴、吸引などの医療行為にも対応します。体調が安定した状態であれば、リハビリ栄養管理を受けることも可能です。主に介護老人保健施設(老健)や医療機関併設の施設で提供されており、病状の経過観察をしながら自宅生活への橋渡しをする役割も担っています。

このように、生活支援中心医療・リハビリ中心かで目的が異なります。数としては、生活介護型のショートステイの方が圧倒的に事業所数は多いので、療養型のショートステイを使用したい場合は担当ケアマネージャーや地域包括支援センター、役所の介護保険課などから情報をもらいましょう。

まとめ

ショートステイは、家族の介護負担を減らしながら、高齢者が安心して過ごせる一時的な滞在サービスです。ただし1泊2日利用では滞在時間が短く、十分に慣れるには数泊が理想的。生活介護型・療養介護型の違いを理解し、目的に合った利用で“安心の時間”をつくりましょう。