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2025/11/01
コラム

【ショートステイ】利用中に外出や病院受診は可能?

【ショートステイ】利用中に外出や病院受診は可能?

ショートステイ中の外出について、「外に出てもいいの?」「体調が悪くなったら病院へ行ける?」と不安になることがあるでしょう。本コラムでは、ショートステイ利用時における受診・外出の可否外出する際の準備・手続きのポインについて整理して解説します。

ショートステイ利用中の通院

短期入所生活介護(=介護メインの施設)

施設には 医師看護師人員配置基準があり、日常的な体調管理や軽度の症状であれば施設内で対応されます。 ただし、この配置基準は1週間をとおして満たされていれば問題ないものなので、常時常駐ではありません専門診療が必要な場合には、外部医療機関への通院が必要になることもあります。外部医療機関への通院を希望する際は、施設への申請家族による送迎の手配が条件となることが多いです。

短期入所療養介護(=医療ケアもある施設)

このタイプの施設は一般的に、介護老人保健施設(老健介護医療院がサービス提供しており、 医師や看護師が常駐する医療体制を持つことが前提とされています。 そのため、施設内での医療対応が基本となり、外部受診は原則できません。 ただし、眼科・歯科など専門性の高い診察や検査例外的に外部通院が認められるケースもあります。

手続き・注意点

施設での外出や受診をスムーズに進めるためには、以下のような体制や手続きの確認が重要です:

手続き・体制 内容 ポイント
外出申請・連絡 利用者または家族が「外出届」「外出申請書」などを書いて申請 どの時間帯・どこまで外出するかを明記する
担当者との情報共有 ケアマネ・看護職・介護職で健康情報を共有 服薬、持病、アレルギー情報など
付き添いの可否 職員同行または家族の付き添いが必要かどうか 利用者の歩行状態や認知状態、感染症リスクなど
緊急連絡体制 体調不良やトラブル時の連絡先・対応フロー 夜間・休日対応や緊急時の判断基準を明確化
施設規則の確認 利用規約に「外出・受診制限」が記されているか 規約違反にならないよう、事前に確認を

 

特に注意すべき点としては、「事前申請を忘れたため外出不可」「施設が受診を認めない時間帯」が存在する場合にトラブルになることがあります。また、移動中・受診時の事故リスク感染リスクなどを考慮し、施設と家族とで事前に合意しておくことが重要です。

ケース別対応:緊急受診・通院・お出かけ

実際に起こりうるパターンをいくつか挙げて、対応例を見てみましょう。

(A)緊急受診が必要になった場合

利用中に急に具合が悪くなったときは、施設側が速やかに医療機関へ連絡・搬送を行うのが一般的です。

  • 家族の事前同意書を取り交わしておくこと

  • 緊急連絡先やかかりつけ医の情報を事前に施設へ伝えておく

  • 利用契約時に「緊急時対応方針」が書かれているか確認

(B)定期通院を継続したい場合

ショートステイ期間中も、通院が必要な方は事前に希望を伝えておくとよいでしょう。

  • 通院スケジュールの提示

  • 通院先医療機関との連携(診療記録・紹介状など)

  • 同行者や移動手段の手配

ただし、施設側に設けられた外出可能時間内に収まるか、感染症等による外出時間の制限がないかなど確認とすり合わせが必要。

(C)レクリエーション的な外出・散歩など

散歩近隣への買い物外食は、利用者の身体機能や安全性への考慮されていれば許可されることが多いです。

  • 利用者の体調チェック(血圧・薬の服用状況など)

  • 外出中の食事内容の報告、施設との常備薬についての協議

  • 外出先、外出目的、帰所時刻を伝える

こうした外出は、外部からの刺激を受けたり、生活の質を保つ意味でも本人にとって良い影響を与えるケースが多いですが、ショートステイの種類施設の方針感染症の蔓延状況によっては制限される場合もあるため、サービス利用前には確認とすり合わせが必要です。

まとめ

ショートステイ中でも、外出や病院受診は基本的には可能ですが、契約時の規約や施設の運営方針、利用者の健康状態によって条件が異なります。外出・受診を希望する際は、事前申請・情報共有・緊急対応体制を整えておくことが大切です。家族も施設とよく相談しながら進めましょう。