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【老化と認知症】その物忘れは大丈夫?老化と認知症のはじまりの違い
年齢を重ねると誰しも物忘れは増えますが、その背景には「老化による自然な変化」と「認知症の初期症状」があります。見分け方を理解し、早めに対応することが大切です。本コラムでは両者の違いや注意点について解説します。
老化による物忘れの特徴
『加齢に伴う物忘れ』は、記憶力の低下による自然な変化であり、誰にでも起こるもので、体験の一部を忘れるケースが多いです。例えば「昨日の昼食のメニューは思い出せないが、食事をしたこと自体は覚えている」といった状況です。
また、ヒントを与えられると思い出せることも多く、生活に大きな支障をきたすことは少ないのが特徴です。これは脳の老化に伴う「処理速度の低下」によるものであり、日常生活の工夫で補うことが可能です。メモやカレンダーを活用する、生活リズムを整えるなどの対策によって、不安を軽減しながら暮らすことができます。
認知症の初期症状の特徴と見分け方
『認知症の初期症状』では「体験そのものを忘れる」ことが特徴的です。
例えば次のような状況が見られます:
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食事をしたこと自体を忘れてしまい、何度も食べようとする
-
今日が何日かわからない、曜日を間違える
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慣れた道でも迷ってしまう
-
約束を忘れて繰り返し確認する
こうした症状は単なる老化とは異なり、記憶の抜け落ちが生活に直結して影響します。
見分けるポイントの1つは「生活にどの程度影響しているか」です。「老化」は日常の工夫で補える範囲が多いのに対し、「認知症」はサポートなしでは安全や健康が保てなくなることがあります。
早期発見と対応の重要性
認知症は早期に発見し、適切な対応を始めることで進行を遅らせる可能性があります。
例えば、定期的な健康診断や「もの忘れ外来」での相談は、診断と早期介入につながります。また、本人だけでなく家族も「単なる老化だろう」と見過ごさず、違和感を覚えたら医師に相談することが大切です。
さらに、認知症が疑われる場合でも、周囲の理解と支援があれば、本人は生活を続けらるケースもあるので、地域包括支援センターや認知症カフェなど、相談や交流の場と早めに繋がって、必要に応じたサポートやアドバイスを受けることが推奨されます。
まとめ
物忘れには「老化による自然な変化」と「認知症のはじまり」があり、見分け方を理解することが大切です。生活に支障がないなら老化の範囲、支障が目立つ場合は認知症の可能性があります。早期に気づき医療や支援につなげることが、安心した暮らしを守る第一歩です。
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