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2025/07/23
コラム

介護保険外サービスの活用術「ちょっと困った」に対応する支援

介護保険外サービスの活用術「ちょっと困った」に対応する支援

介護保険ではまかないきれない「ちょっとした困りごと」。そんなときに頼れるのが介護保険外サービスです。費用は自己負担ですが、柔軟な内容や時間設定が可能で、生活の質を高める選択肢として注目されています。このコラムでは、保険外サービスを上手に活用するコツをご紹介します。

介護保険外サービスとは?制度との違いを知る

介護保険サービスとは、要介護・要支援認定を受けた人が、必要と認められた支援を1割〜3割負担で受けられる公的サービスです。一方、介護保険外サービス(自費サービス)は、公的制度ではカバーできない日常の支援を、利用者が全額自己負担で利用できるものです。

たとえば以下のようなニーズは介護保険の対象外となります:

  • 同居家族の洗濯や掃除、料理といった家事援助
  • 草むしりや庭の手入れ

  • 家屋の修理や家具の移動、大掃除
  • 話し相手

これらは「生活の快適さ」を保つうえで大切な支援ですが、介護保険では“必要不可欠な援助”に限定されるため対象外となることが多く、保険外の自費サービスが重要な補完役となっています。

どんなサービスがある?実例からみる活用場面

介護保険外サービスには、さまざまな内容・形式があります。自治体や民間企業、NPO法人などが提供しており、柔軟性の高さが最大のメリットです。

以下は主なサービス例です:

サービス内容 活用例
外出付き添い 美容院、墓参りの付き添いなど
家事代行 洗濯、調理、掃除など、生活面のサポート
見守り・話し相手 日中や夜間の不安軽減、孤独感の解消
趣味活動支援 図書館・公民館への送迎、カラオケなど

また、最近では高齢者専門のタクシーサービスや、リハビリ専門職による訪問支援など、専門性の高い自費サービスも登場しており、多様化が進んでいます。

活用時の注意点と選び方のポイント

介護保険外サービスは自由度が高い一方、サービスの質や費用面に注意が必要です。選ぶ際には以下のようなポイントを押さえておくと安心です。

① 信頼できる提供元かを確認

  • 自治体の独自サービスを利用したり、地域包括支援センターで紹介された団体などを選ぶ

  • 実績口コミを調べることで安心感が得られる

② 費用と内容を事前に明確に

  • 1時間あたりの料金交通費の有無、キャンセル料などを事前確認

  • 「1回あたり○○円」に加えて、「何をどこまでやってもらえるか」を具体的にチェック

③ 公的サービスと併用する

  • ケアマネジャーと連携し、保険サービスとの“すみ分け”を明確に

  • 費用が高額になりすぎないよう、必要な場面だけ利用するのも一つの工夫

また、自治体独自の補助制度やポイント制度を活用すれば、費用負担を軽減できる場合もあります。地域包括支援センターやケアマネジャーに相談することで、選択肢が広がるでしょう。

まとめ

介護保険外サービスは、公的支援の枠を越えて「本当に必要な支援」を柔軟に受けられる手段です。通院や買い物の付き添い、家事援助、見守りといった日常的な支援をカバーできるため、介護される人・する人の双方にとって大きな助けとなります。費用は自己負担ですが、選び方や使い方次第で負担を抑えることも可能です。制度に縛られすぎず、多様な選択肢を取り入れることが、より自分らしい生活を実現する鍵になります。