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高齢者の座りっぱなしには注意が必要|健康に与える影響や対策方法を解説

高齢者の生活でよく見られる「座りっぱなし」の時間。実は、座っている時間が長くなると、体だけでなく、脳の健康にも悪影響を及ぼす恐れがあります。本記事では、座りっぱなしが引き起こす健康リスクと、無理なくできる対策方法について解説します。
高齢者の座りっぱなしが健康に与える影響
高齢者は筋力の低下や疲れやすさから、椅子に座ったままの状態で長時間過ごしてしまいがちです。特にテレビ視聴や読書など、動きの少ない習慣が続くと、さまざまな健康への悪影響を及ぼすことが分かっています。
●エコノミークラス症候群
長時間、同じ姿勢で座り続けることで、脚の静脈に血の塊(血栓)ができやすくなります。これが肺に流れて詰まると「肺塞栓症」となり、命に関わる危険もあるため、注意が必要です。水分不足や室温の低さも、発症リスクを高める要因です。
●認知症の発症や進行
最近の研究では、1日に平均約10時間以上座っている高齢者は、認知症リスクが高まる傾向があると報告されています。身体活動が不足すると、脳の刺激が減り、思考力や記憶力の低下につながるのです。また、高血圧や糖尿病、心疾患などの慢性病を引き起こす要因にもなり、間接的に認知症を進行させる可能性があります。
高齢者の座りっぱなしの対策方法
座って過ごす時間を完全になくすことは難しくても、少しの工夫で体への負担を減らすことは可能です。本章では、対策方法について説明します。
➀定期的に立ち上がり体を動かす
1時間に1回を目安に、数分間だけでも立ち上がって歩くことが効果的です。トイレや水分補給をきっかけにすると、習慣にしやすくなります。
②座りながら運動やストレッチをする
椅子に座ったままでもできる「かかと上げ・つま先上げ」運動は、ふくらはぎの筋肉を刺激し、血流改善に役立ちます。足の裏をしっかり床につけ、ゆっくりと上下に動かすのがポイントです。
③家事を積極的に行う
洗濯物を干す、簡単な掃除をするなど、日常の家事を動くきっかけにすると自然に運動量が増えます。自立支援にもつながるため、介護現場でも推奨される活動です。
④必要なものを離れた場所に置く
テレビのリモコンや飲み物などをすぐ手の届かない場所に置くことで、立ち上がる機会を増やせます。安全を確保したうえでの工夫が大切です。
⑤日常的に外出する
散歩や買い物などの外出は、身体活動の確保だけでなく、社会とのつながりも維持できます。外に出ることが、生活のリズムを整える手助けにもなります。
まとめ
高齢者の「座りっぱなし」は、血流の悪化や慢性病の悪化を招き、さらには認知症リスクの上昇にもつながるといわれています。日常生活の中で、こまめに立ち上がる・家事や外出を取り入れるなどの小さな習慣の積み重ねが、健康寿命の延伸に効果を発揮します。安全に配慮しながら、無理のない範囲で体を動かす習慣をつけていきましょう。
高齢のご家族の生活習慣や、身体活動の管理に不安がある場合は「ケアまど 老人ホーム紹介センター 有松相談所」にご相談ください。生活リズムに配慮した施設や運動習慣のある施設選びについても、経験豊富なスタッフが丁寧に対応いたします。健康と安心の両立を一緒に考えてみませんか。
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