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2025/05/28
コラム

介護用のポータブルトイレとは?使い方や処理方法、ニオイ対策を解説

介護用のポータブルトイレとは?使い方や処理方法、ニオイ対策を解説

在宅介護では、移動が難しい方のトイレ支援が大きな課題となります。ポータブルトイレは、そんなご家庭で役立つ介護用品の一つです。本記事では、ポータブルトイレの種類や使い方、処理やニオイ対策について解説します。

ポータブルトイレとは

ポータブルトイレとは、寝室などトイレ以外の場所でも排泄ができる、持ち運び可能な簡易トイレです。トイレまで自力で行くことが難しい方や、夜間にトイレが間に合わない方が使用します。

種類

ポータブルトイレには、以下のような種類があります。

・樹脂製(プラスチック製)標準型
軽量で持ち運びがしやすく、掃除も簡単。価格が安価で色やデザインも豊富だが、軽量であるがゆえ安定性に欠ける場合がある。

・家具調(木製)椅子型
インテリアに馴染みやすく、心理的な抵抗感を減らす。重量があり安定性はあるが、重量があるがゆえ移動させにくい。移動が楽なキャスター付きのものもある。プラスチック製標準型と比較すると掃除がしにくく、価格は比較的高価

・スチール製ベッドサイド設置肩型
高い耐久性と安定性を持ち、介護施設や医療機関でも使用される。掃除がしやすく長期間使用しても衛生的に保ちやすいが、重量があるため移動には注意が必要。

・金属製コモード型
座面の高さを調整でき、立ち座りがしやすいのが特徴。横移乗がしやすいようにアームレストが可動式のものもある。安定性もあり、掃除も簡単。寝室の雰囲気と合わない場合がある。

機能

利用者の状態に応じて選べる、多機能なモデルもあります。

・高さ調整機能
使用者の体格に合わせて、座面の高さを調整できる。

・肘掛け機能
立ち座りをサポート。肘掛けは、固定式や跳ね上げ式のものがある。

・温水洗浄機能
肌トラブルを防ぐのに役立つ。

・脱臭機能
排泄物のニオイを抑えるための脱臭機能が搭載されているものがある。

・水洗式
排泄物を水で流せる水洗式のポータブルトイレもあり、後処理が簡単。
ただし水洗式トイレを設置するには配管工事が必要になるため、ポータブルトイレの場所を移動する可能性のある方には不向きと言える。

ポータブルトイレ設置の際の注意点

ポータブルトイレ設置の際は、安全性と使いやすさが重要です。転倒リスクを防ぐため、設置面は安定した平らな場所にしましょう。また壁や家具から適切な距離を保ち、夜間の使用も考えてトイレ周辺に照明を確保すると安心です。

介助が不要な場合

本人が転倒したりベッドから転落することが無いよう、本人が乗り移りやすい位置に設置する。ベッドの高さを調整し、移動時の安全確保のため足元に物を置かないようにする。何かあった場合すぐに助けを呼べるよう、呼び出しボタンを近くに置いておく。

介助が必要な場合

介助者が本人を移乗させやすい位置に設置する。その際介助者の動線を確保できる場所を選ぶようにする。何かあった場合すぐに助けを呼べるよう、呼び出しボタンを近くに置いておく。

ポータブルトイレの汚物の処理方法

ポータブルトイレの汚物処理は、排泄後にバケツを取り外し、水洗トイレへ流すのが基本です。事前にバケツへ少量の水を入れておいたりペーパーを敷いておくと、汚れがつきにくくなります。バケツは、シャワーや専用ブラシで洗浄しましょう。

使い捨てのためコストはかかりますが、紙バッグや凝固剤を使えば手間なく処理でき介護の負担を軽くすることができます。

ポータブルトイレのニオイ対策

ポータブルトイレは便利な反面、ニオイへの対策が欠かせません。快適な介護環境を保つために、本章では日常の中で取り入れやすい工夫をご紹介します。

防水マットを敷く

尿や汚物が直接床に飛び散るのを防ぎ、掃除の手間を減らします。また、マットはニオイを吸収するため、清潔感を保つのにも役立ちます。

バケツに水をためておく

あらかじめ水を張っておくことで、排泄物がこびりつきにくくなり、ニオイの発生も抑えられます。

排泄物はこまめに捨てる

バケツに排泄物を長時間放置すると、ニオイの原因になります。できる限り早めに処理しましょう。バケツを消毒除菌するのも効果的です。

定期的に換気をする

設置場所の窓を開けたり、空気清浄機を使ったりするなどして、空気の流れを保ちましょう。

まとめ

ポータブルトイレは、自宅での介護をより快適にするための心強いサポートアイテムです。使いやすい種類を選び、衛生面やニオイ対策に配慮することで、介護する側もされる側も負担を減らせます。

介護が日常化してくると、トイレの悩みは避けて通れません。ポータブルトイレにはさまざまな種類があるため、ひとりで悩まず、専門家に相談するのがおすすめです。「【ケアまど】老人ホーム紹介センター 有松相談所」では、排泄ケアを含めた介護体制が整った施設選びをお手伝いしています。在宅介護でお困りの際は、お気軽にご相談ください。”介護の窓口【 ケアまど 】 老人ホーム紹介センター 有松相談所”