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老人ホームで行う失語症の方とのコミュニケーション方法を解説します!

家族が失語症になった場合、どのように接すればいいのか戸惑うこともあるでしょう。特に介護施設を検討する際は、失語症の方への対応が気になるところです。本記事では、失語症の基本的な知識と、老人ホームでどのようなコミュニケーションが行われているのかを解説します。
失語症とは
失語症とは、脳の損傷によって「話す」「聞く」「読む」「書く」といった言葉を操る機能がうまく働かず、言葉によるコミュニケーションが難しい状態を指します。脳梗塞や脳出血などの脳血管障害が脳に損傷を与える原因の代表例ですが、事故や怪我による脳外傷も原因となります。
失語症の具体的な症状
失語症の症状は個人によって異なりますが、主に次のような特徴が見られます。
<失語症の具体的な症状>
・言いたいことが思うように言葉にならない
・意図している言葉とは異なる言葉を話してしまう
・言葉の意味を理解するのが難しい
・読んだり書いたりするのが困難
失語症の方への対応方法
失語症の方と円滑にコミュニケーションを取るためには、コツがあります。
・対象者の発する「サイン」を読み取る
失語症の方は言葉ではなく、表情や身振り手振りで意思を伝えようとする場合があります。そのため、相手の表情や動作をよく観察し、話の意図を汲み取りましょう。
・対象者の能力によって表現方法を工夫する
失語症の症状は人それぞれ異なるため、一人ひとりの理解しやすい方法を見極めましょう。例えば「文章にせず、単語を一つずつゆっくり伝える」「写真やイラストを使う」など、相手に合わせた工夫が求められます。
老人ホームで行う失語症の方とのコミュニケーション方法
老人ホームでは、スタッフが入居者の意思をできるだけ正確に理解して安心感を与えられるよう、本章で述べる方法を用いています。
はっきりとゆっくり話す
失語症の方は、早口だと聞き取りや理解が追いつかなくなるため、ゆっくりはっきりと話しましょう。
視線や表情から感情を汲み取る
言葉以外のコミュニケーション手段として、相手の視線や表情を観察することも重要です。相手の気持ちを理解しようとする姿勢を示すことで、安心感を与えられます。
表情やジェスチャーを活用する
話しかける際は、身振り手振りや表情を豊かにすることで、言葉の意味が伝わりやすくなります。例えば、食事の話をする際に食べる仕草を交えると、より伝わりやすいです。
YES・NOで答えられる質問を投げかける
「はい」「いいえ」で答えられるシンプルな質問をすることで、相手が返答しやすくなります。上手く発語ができなくても、頷き動作だけで意思の疎通が可能です。
写真やイラストなどの道具を使う
言葉だけでは伝わりにくい場合、写真やイラスト、絵カードなどを活用すると、意思疎通がスムーズになります。例えば、食事のメニューを写真で見せることで、何を食べたいかを選べます。
一文を区切って簡潔に伝える
一度に多くの情報を伝えると、理解が難しくなるため、短い文を区切りながらゆっくりと話します。例えば「今から一緒に散歩に行きますから、靴を履きましょう」ではなく、「今から散歩に行きますね」→「靴を履きましょう」→「一緒に外に出ます」というように、段階的に伝えると理解しやすいです。
静かな場所を作る
周囲が騒がしいと聞き取りにくく、話しづらさも生じます。できるだけ静かな環境を整えることで、失語症の方も安心して会話ができます。
まとめ
失語症の方とのコミュニケーションでは、言葉だけに頼らず、表情やジェスチャー、視線、道具などを活用することが大切です。ご家族としても、こうしたコミュニケーション方法を理解し、入居者との会話をスムーズに進めることで、より良い関係を築けるでしょう。
名古屋市有松は、旧東海道沿いの風情ある建物や伝統文化が魅力的な町です。有松天満社の祭礼や地域のイベントも盛んで、高齢者が地域の温かいつながりを感じながら暮らせる環境が整っています。「家族が失語症で、どんな老人ホームが適しているのか分からない」などとお悩みの方は「介護の窓口【ケアまど】老人ホーム紹介センター 有松相談所」へご相談ください。専門スタッフが寄り添い、安心して暮らせる施設をご提案します。”介護の窓口【 ケアまど 】 老人ホーム紹介センター 有松相談所”
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