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2025/02/24
コラム

手浴とは?期待される効果や手順を解説

手浴とは?期待される効果や手順を解説

高齢者の介護を行う中で、手浴(しゅよく)は手軽に行えるケア方法です。入浴が難しい高齢者が温かいお湯に手を浸し、丁寧に石鹸で洗うだけでも、リラクゼーションや血行促進、リハビリテーションなど多くの効果が期待できます。本記事では、手浴の効果や手順、実施時のポイントを分かりやすく解説します。

手浴で期待される効果

手浴は手を清潔にするだけでなく、温かいお湯で丁寧に手を洗うことで、心身にさまざまな良い影響を与えます。本章では、具体的な効果について見ていきましょう。

・リラクゼーション効果
温かいお湯に触れることで手先が温まり、筋肉が緩みます。これにより心身の緊張を和らげ、ストレスの軽減や心の落ち着きが得られます。特に介護を受ける方にとって、緊張がほぐれるリラックスタイムとしても有効です。

・リハビリテーション効果
手をお湯の中で動かすことにより血行が促進され、手指の筋力や関節の柔軟性を高められます。リハビリテーションの一環として取り入れるために、自分で洗える場所は自分で洗ってもらうように促しましょう。

・血行促進
手浴で末梢血管が拡張することにより、全身の血液循環が促進されるため、代謝が良くなります。これにより、冷え性やむくみの改善につながります。特に、手浴は入浴が難しい方にとっても、手軽に行えるケア方法として有効です。

手浴の手順

手浴を安全かつ効果的に行うためには、事前準備と適切な手順が欠かせません。本章では、用意するものや手浴の具体的な手順を解説します。

用意するもの

手浴の際に準備するものは、以下のとおりです。

・手浴用の洗面器や汚水用のバケツ
・ピッチャー(石鹸を洗い流す際に使用)
・ぬるま湯(38~40℃程度)
・タオル(2~3枚)
・保湿クリーム
・石鹸
・防水シート(必要に応じて)

手浴前の準備

・本人の同意を得る:手浴を行う理由や手順を説明する
・排泄を済ませる:リラックスして手浴を受けられるよう、事前にトイレを済ませておく
・お湯の温度を確認する:38〜40℃のぬるま湯を用意し、肌に優しい温度に調整する
・姿勢を整える:ベッドや椅子に座るなど、無理のない体勢に整える
・防水シートの準備:ベッドが濡れないように、洗面器の下に防水シートとタオルを敷く
・配置を確認する:洗面器やタオル、ピッチャーを手の届きやすい位置に配置する

基本の手順:ベッドに座って行う

ベッドに座って手浴を行う際の手順は、以下のとおりです。

1:手浴用の洗面器にお湯を入れ、防水シートを敷いたベッドの上にセットする
2:膝下にタオルやクッションを入れて、姿勢を安定させる
3:手をゆっくりとお湯に浸け、軽くマッサージをする
4:手を下方から支え、石鹸で洗う
5:ピッチャーで石鹸を洗い流す
6:手をタオルで優しく拭き取り、保湿クリームを塗る

基本の手順:ベッドに寝たまま行う

ベッドに寝たまま手浴を行う際の手順は、以下のとおりです。

1:ベッドの頭元を高くし、膝下にクッションを入れて姿勢を安定させる
2:防水シートを敷き、手浴用の容器をセットする
3:手首が洗面器のふちの部分にぶつからにように介助する
以降は、ベッドに座って手浴を行う手順3~と同じです。

手浴を行う際のポイント

手浴を行う際は、以下のポイントに注意しましょう。

・お湯の温度管理:冷めた場合は温め直し、常に適温を保つ
・手浴後の対応:しっかりと保湿ケアを行い、乾燥や肌荒れを防ぐ
・コミュニケーション:手浴中に会話を交わすことで、安心感を与える

まとめ

手浴は、リラクゼーションや血行促進、リハビリテーション効果が得られる、シンプルで効果的なケア方法です。適切な準備と手順を守り、無理のない範囲で取り入れることにより、高齢者の心身の健康をサポートできます。

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