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2025/02/22
コラム

高齢者に見られる無気力症候群「アパシー」とは?うつとの違いや対策を解説

高齢者に見られる無気力症候群「アパシー」とは?うつとの違いや対策を解説

高齢者が日常生活において、急に何事にも無関心になり、無気力な状態に陥ることがあります。この状態は「無気力症候群(アパシー)」と呼ばれ、認知症などに関連して見られます。アパシーは本人だけでなく、介護をする家族にも大きな負担となるため、適切な理解と対応が大切です。本記事では、アパシーの特徴やうつ病との違い、具体的な対策について解説します。

無気力症候群「アパシー」とは?

アパシーとは、何事にも興味や関心を持てず、行動する意欲を失ってしまう状態を指します。高齢者の場合、認知症の初期段階やストレス、環境の変化などがきっかけとなることが多いです。この症状が長期化すると、生活の質が低下し、介護の負担も増加するため、早期発見と対応が求められます。

うつ病との違い

アパシーとうつ病は似た症状を持ちますが、いくつかの明確な違いがあります。

<アパシーとうつ病の違い>
・気分の落ち込み:うつ病では気分の落ち込みが顕著だが、アパシーでは意欲的になることもなければ、気分が落ち込むようなこともなく、何事にも特に関心を示さない
・自己否定感:うつ病は「自分が悪い」と感じる自己否定感が強いが、アパシーではあまり見られない
・感情表現:うつ病では強い悲しみや不安を表現する場合がある一方、アパシーでは感情の表現が乏しくなる傾向にある
・症状への理解:うつ病は本人が自覚しやすく、周囲も気づきやすい一方、アパシーは本人に自覚がなく、周囲も気づきにくい

高齢者が無気力症候群になったときの対策

アパシーに陥った高齢者には、環境や接し方を工夫することで、症状の改善を促せる場合があります。本章では、具体的な対策を紹介します。

生活習慣の改善を促す

規則正しい生活リズムを整えることは、心身の健康に大きく寄与します。毎日の散歩や簡単な体操など、軽い運動を取り入れることで身体を動かす機会を増やし、活動意欲を高める効果が期待できます。また、バランスの取れた食事や十分な睡眠も重要です。

自力で行えることには手を貸さない

介護の際に、過剰なサポートは逆効果になる場合があります。本人が自分でできることを奪わず、あくまで必要な部分だけをサポートすることで、自己効力感を保てるようになります。小さな成功体験が、活動意欲の回復につながるでしょう。

声のかけ方を工夫する

意欲が低下している高齢者に行動を促そうとしても、逆効果となってしまうことがあります。
気持ちに寄り添いながら、行動を共にできそうな時は共にして、人とのかかわりを少しずつ増やしてくことで、少しずつ前向きな気持ちへと変化していくでしょう。

人との関わりを増やす

孤立はアパシーを悪化させる要因となるため、積極的に交流の場を作りましょう。地域のコミュニティ活動や趣味のグループ、デイサービスへの参加は、人との触れ合いを増やし、新たな刺激を受ける機会になります。

一人の時間を尊重する

趣味や好きなことをする時間など、本人がリラックスできる一人の時間を大切にすることも、無気力感の改善につながります。適度な距離感を保ちながら、見守る姿勢も必要です。

まとめ

無気力症候群「アパシー」は、高齢者の生活の質を低下させるだけでなく、家族の介護負担を増加させる要因にもなります。うつ病との違いを理解し、生活習慣の改善や適切な接し方を通じて、無気力感の改善を目指しましょう。本人に寄り添いながらサポートを続けることで、徐々に症状が改善することも期待できます。

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