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ケアまどニュース
愛するペットと共に暮らす老人ホーム
犬、猫、ウサギ、ハムスターなど、現代では多くの世帯が様々なペットと共に生活しています。
家の中にペットがいることで空気が和らぎ、何気ない仕草や寝ている姿に心が癒されることと思います。
高齢の方もその例外ではなく、予後の暮らしのなかで癒しや生きがいをペットに見出している人は多いでしょう。
① 犬や猫と暮らす高齢者はどれくらいいるのか
仕事や子どもから手が離れ、生活にゆとりができることで、犬や猫などのペットと暮らす高齢者の数は年々増加傾向にあります。
ですが、飼い主が高齢者の場合、老人ホームや介護施設への入所の必要性が出てきた時に、大切にしてきたペットはどうなってしまうのかと不安を抱えながら生活する高齢者も数多くいるようです。
家族同様の存在であるペットと暮らし続けたいという高齢者向けに、近年では入所型施設の中にもペットセラピーを取り入れている施設や、ペットと一緒に入居できる老人ホームなどがでてきています。
医学の進歩により平均寿命が延び、昔よりも長生きできるようになりました。その長い人生の中で、充実感を得ながら心豊かに生活していくための精神的な支えとして、動物とのふれあいは有効的だといえます。
なかでもドッグセラピーは、認知症の症状改善がみられるという報告もあがっており、注目されています。
②「ペット可」の賃貸住宅が少ない理由
高齢者だけでなくペットを飼う人は年々増加しています。
ですが、賃貸でもペットの飼える物件はあまり多くありません。
物件探しの際に希望条件に「ペット可」を選択すると、候補は一気に10分の1程度にまで減ってしまいます。
それに加え、ペット可の物件は比較的築年数が古く、駅から遠い場所が多くなりがちです。
やはり、猫に壁や柱にひっかき傷をつけられたり、犬が吠えて近隣トラブルになるというような、リスクを恐れて受け入れにくい傾向にあるのでしょう。
実際、ペットによる騒音問題やニオイが原因のトラブルも、決して少なくはありません。
③ そもそも老人ホームにはどんな種類があるのか
そもそも、介護施設にはどんな施設の種類があるのでしょうか。
・介護付き有料老人ホーム
・住宅型有料老人ホーム
・サービス付高齢者向け住宅
・介護老人保健施設
・介護療養型医療施設
・特別養護老人ホーム
・ケアハウス
・シニア向け分譲マンション
介護付き有料老人ホーム
専門スタッフが24時間常駐しており、施設サービスとして介護が受けられる施設。
介護費用は介護度に応じて決まっており、毎月の料金変動があまりないのが特徴。
一人暮らしが難しくなった高齢者が終の棲家としても安心して生活ができる施設。
住宅型有料老人ホーム
民間型の老人ホームの中では非常に数が多い。同じ住宅型でも施設ごとにサービスや特徴に違うのが特徴。
見守り、安否確認をはじめ、食事、清掃、買い物などの生活援助やレクリエーションの提供などを行う。
介護付き有料老人ホームとの大きな違いは、在宅の時と同じように介護や看護を受けたい場合には、訪問系の外部サービスとの契約を別に行うこと。
サービスを使った量に応じた金額のため、月ごとに料金が変動する場合がある。
住宅型の有料老人ホームの中には、訪問系サービスやデイサービスなどの介護事業所が施設と併設している場合もあるので、事前に確認しておくと良い。
サービス付き高齢者向け住宅
比較的元気な高齢者向けの施設で、介護サービス付きの集合住宅。外部サービスを組み合わせることも可能だが、施設として行うサービスは安否確認と生活相談が中心となる。
介護老人保健施設(老健)
こちらは要介護1以上が入居条件となる施設。
原則的には、入院していた高齢者や体力や筋力が落ちてしまい在宅生活が一時的に困難になった高齢者が、機能回復の目的で短期間入所する施設で、理学療法士や作業療法士などの専門職による個別リハビリを受けることが可能。
介護療養型医療施設
(現在では介護医療院へ移行中)
老健と同じ、要介護1以上の高齢者が入所条件の施設。在宅では困難な医療を必要とする高齢者向けの介護付き病院で、医療ケアが充実しています。
受け入れ枠は決して多くなく、より医療依存度や介護度の高い方が入所される傾向がある。
特別養護老人ホーム(特養)
原則、要介護3以上の65歳以上の高齢者が対象。
有料老人ホーム同様、レクリエーションの提供などもある。
公共型施設のため費用が安いので、地域によっては入居待機者が数百人単位でいることもある。
ただし、申し込み順ではなく必要度に応じた順番で入所していくため、比較的重度の要介護状態か認知症を患っている人の入居が優先される傾向にある。
シニア向け分譲マンション
夫婦の内どちらかが50歳以上であれば入居可能。
医療、介護サービスは外部の事業者と提携した、一般のマンションとほぼ変わらない住居です。
介護サービスは一切ないものの、建物の設備はバリアフリーが充実している。
ケアハウス
自立度は高いものの一人暮らしが心配な高齢者が一部の生活支援を受けながら生活する。
ケアハウスの中で特定施設入居者生活介護と認定されている施設では、サポート体制が整っているため要介護度が高くなっても入居継続が可能な施設もある。
比較的低価格のケアハウスは人気があるものの、施設数は自治体で規制されているので、受け入れ枠が限定的です。
上記にあげた中には、「ペットと入居可能」な施設もあります。
有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅といった
民間型施設がペット受入れ可としているケースが多いでしょう。
ペットの入居の可否と同時に、
入居者の介護レベルに施設サービスがあっているかも大切なポイントです。
④ ペットと入居可能な施設が見つかった場合、確認しておくべきこと
・必要に応じて飼い主である入居者の代わりに世話をしてもらえるか
・施設の敷地内に、ペットの行動可能な範囲がどれだけあるのか
※自室だけ、共有スペースの可否、自由に散歩してよいのかなど
・ペット用シャワーや猫のとまり木といった設備があるか、又は持ち込み可か
・入居者が逝去した場合、残されたペットはどうなってしまうのか
※ご家族や保証人に引き取ってもらうケースが多いが、施設が引き取るケースもある
おわりに…
家族同様の存在であるペットです。トラブルは未然に防ぎ、入居者はもちろん、大切なペットに合った施設をみつけてあげてください。
愛知県名古屋市では、ペットの受け入れが可能な施設は少しずつですが増加していますが、ペットと入居したいと考える方の応募は集中しており、空きが少ない状態になっているのが現状です。
ペットに対応できるスタッフの育成や、近隣の動物病院の連携、設備を整えるといった高齢者施設のペット問題に力を入れ、かわいいペットといつまでも穏やかな生活が送れるよう、今後ますます施設は多様化を求められていくでしょう。
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