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睡眠時無呼吸症候群とは?症状や原因、治療法、老人ホームで改善できる可能性について解説
就寝時にひどいイビキをかく、呼吸が止まるなどの症状がある方は、睡眠時無呼吸症候群を発症している可能性があります。本記事では睡眠時無呼吸症候群について、症状や原因、治療法などについて解説します。
睡眠時無呼吸症候群とは?
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は睡眠中に呼吸が繰り返し停止する病気で、1時間に5回以上呼吸が止まったり浅くなったりした場合を指します。主な原因は、気道の閉塞や脳の働きの低下です。
これにより日中の過度な眠気や集中力の低下、イライラ感などが生じ、無治療で放置すると心血管疾患や高血圧などのリスクが高まります。適切な診断と治療が必要です。
睡眠時無呼吸症候群の症状
睡眠時無呼吸症候群の症状は、日中と夜間で違いがあります。
・日中の症状
日中の眠気や疲労感が顕著で、集中力や記憶力の低下が見られ、仕事や日常生活に支障をきたすことがあります。さらに頭痛や気分の落ち込み、不眠症状も併発することがあります。
・夜間の症状
睡眠中には、大きないびきや断続的に呼吸が停止する様子が観察されます。頻繁な覚醒や夜間のトイレ回数の増加も特徴です。パートナーが異常な呼吸音で気づくことが多いです。
睡眠時に呼吸が止まることで血中の酸素飽和度が下がり、心臓の働きが増すことから高血圧を引き起こします。高血圧は心疾患や脳血管障害に繋がるため、早期治療をおすすめします。
睡眠時無呼吸症候群の原因
睡眠時無呼吸症候群の原因には、閉塞性(OSA)と中枢性(CSA)の2種類があります。2つの原因について、診断・検査方法もあわせて解説します。
・閉塞性(OSA)
閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)は、気道の物理的な閉塞が原因で起こります。肥満や扁桃腺肥大、下顎の後退などが主な要因です。寝ている間に気道が狭まり、空気の流れが阻害されます。
・中枢性(CSA)
中枢性睡眠時無呼吸(CSA)は、脳が呼吸筋に適切な信号を送らないことで発生します。心不全や脳血管障害が関連しており、呼吸の調節機能がうまく働かないために起こります。
・診断・検査方法
診断には終夜睡眠ポリグラフ検査が用いられます。この検査では睡眠中の脳波や呼吸のパターン、心拍数などを記録し、無呼吸の頻度と重症度を評価します。
睡眠時無呼吸症候群の治療法とは?
正しい原因を突き止めることで、適切な治療を施せます。
睡眠時無呼吸症候群の治療法にはCPAP(持続陽圧呼吸療法)とマウスピース、手術の3種類があります。それぞれ解説します。
・CPAP(持続陽圧呼吸療法)
CPAP装置を使い気道に持続的に空気を送り込むことで、気道の閉塞を防ぎます。これにより無呼吸の発生を抑え、質の高い睡眠の確保が可能です。治療の効果を実感するまでに数週間かかります。
・マウスピース
軽度から中等度のOSAに対しては、下顎を前方に固定するマウスピースが効果的です。これにより気道の確保が容易になり、無呼吸を減少させます。長期的な使用が推奨されます。
・手術
重度のOSAには、手術によって気道を広げる方法もあります。侵襲の大きい治療となるため、耳鼻科や口腔外科と連携を取りながら手術の必要性を検討します。
睡眠時無呼吸症候群でも老人ホームに入居はできる?
睡眠時無呼吸症候群の場合、症状次第では老人ホームの入居は難しいかもしれません。特にCPAP装置を使用されている場合、装置の使用による騒音や管理が難しいことや、知識がなく対応ができない場合があります。入居前に施設がCPAP装置の使用に対応しているか確認しましょう。
まとめ
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に呼吸が繰り返し停止する病気です。治療せずに放置すると心疾患や脳血管障害のリスクが高まります。寝ている時の状態は本人では気づきにくい為、家族が気づいて医療機関への受診を促すことも必要です。適切な治療を行い、気持ちよく睡眠を取れるようにしましょう。
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