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2024/07/26
コラム

口に潜むフレイル。オーラルフレイルとは?

口に潜むフレイル。オーラルフレイルとは?

フレイル」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。フレイルとは、年齢とともに筋力や心身の活力が低下し、介護が必要になりやすい、健康と要介護の間の虚弱な状態を表します。その中でも、口腔内に潜むフレイルとして、「オーラルフレイル」というものが存在します。今回はオーラルフレイルについて解説します。

▼関連動画:【介護予防】オーラルフレイルとは?

オーラルフレイルとはどのような状態?

オーラルフレイルとは、口腔機能の軽微な衰えが重複している状態を指します。
例えば、固いものが噛めなくなった、食べ物や飲み物をむせるようになったなどの食事にまつわるものや、歯の残存数が少ない、活舌が悪い、口臭や口の乾きが気になるなどが当てはまります。このようなささいな口の衰えが全身の老化につながるという考えが、オーラルフレイルなのです。

オーラルフレイルの負の連鎖とその結果

噛む力や飲み込む力が低下することにより、柔らかい自分の好んだ物だけを食べるという悪循環が生まれます。
これをオーラルフレイルの負の連鎖と言い、さらに深刻なものにしてしまいます。
口腔機能がさらに衰え心身機能の低下にもつながり、偏った食事をすることで低栄養にもなる可能性があります。これらが重なれば、将来的なフレイル、要介護認定、死亡のリスクが高くなることが懸念されます。

セルフチェックで確認してみよう

次の質問事項を「はい」か「いいえ」で答えてみてください。下に回答に沿った点数を表示した表があるので、そちらを見ずに行いましょう。

質問事項 はい いいえ
半年前と比べて堅いものが食べにくくなった
お茶や汁物でむせることがある
義歯を入れている
口の乾きが気になる
半年前と比べて外出が少なくなった
さきイカ・たくあんくらいの堅さの食べ物を噛むことができる
1日に2回以上歯を磨く
1年に1回以上歯医者に行く

 

4点以上でオーラルフレイルの危険

ご自身の回答に沿って、下記の数字を足してみましょう。

質問事項 はい いいえ
半年前と比べて堅いものが食べにくくなった 2
お茶や汁物でむせることがある 2
義歯を入れている 2
口の乾きが気になる 1
半年前と比べて外出が少なくなった 1
さきイカ・たくあんくらいの堅さの食べ物を噛むことができる 1
1日に2回以上歯を磨く 1
1年に1回以上歯医者に行く 1

●0~2点の人:オーラルフレイルの危険性は低い

●3点の人  :オーラルフレイルの危険性あり

●4点以上の人:オーラルフレイルの危険性が高い

いかがでしたでしょうか。4点以上になってしまった方は、要注意です。次の項目で予防について説明します。

オーラルフレイル予防

①「かかりつけ歯科医」を見つける

内科や整形外科など、身体のかかりつけ医がいらっしゃる方は多いのではないでしょうか。ぜひ歯科医についてもかかりつけ医を見つけましょう

定期的な受診をすることで、口腔衛生を清潔に保つことができ、重症化予防のための初期治療や継続的な疾病管理をしてもらえます。

②口の「ささいな衰え」に気付く

噛みにくくなってきた、飲み込むことが苦しくなってきた気がする、しゃべるときにうまく言葉が出ないなど、口腔内の不調に敏感になりましょう

口腔機能が低下してきていると感じたら、自宅での口腔体操や、自治体などが開催する口腔予防教室に参加などをし、口の筋力の衰えをさせない工夫を取ることが重要です。

③バランスの取れた食事を摂る

食事は健康な体の基礎作りです。様々な食材を食べることで噛む力を高めたり、たくさん噛むことで唾液を分泌し、口腔環境を整える効果もあります。

柔らかい食事が増えているため、意識して根菜類など噛み応えのあるものを食べるようにするとよいでしょう。

まとめ

本記事では、オーラルフレイルとその予防法について説明しました。口腔内の衰えが、身体全体にまで影響するとは驚きですよね。口の筋肉は動かすことで筋力を維持・向上することができます。口腔体操などを毎日取り入れ、口の衰えがないように予防していきましょう。

介護施設では、口腔機能低下予防のため、食事の前に口腔体操を取り入れているところも多いです。施設探しの際には介護の窓口【 ケアまど 】 老人ホーム紹介センター 有松相談所までご相談ください。
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