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2024/06/03
コラム

ショートステイとは?費用相場・期間などを解説

ショートステイとは?費用相場・期間などを解説

在宅介護をするにあたって、心強いサポートとなるのがショートステイと呼ばれるものです。ショートステイのサービスについて詳しく知っておくと、状況に応じた利用ができるでしょう。ショートステイには、介護保険制度を利用できるものと、介護保険を利用しない有料老人ホームなどで実費負担で提供される場合とがあります。

ショートステイとは

ショートステイとは、在宅で暮らしている方が、短い期間介護施設に宿泊する介護を受けるサービスです。普段介護している方が体調を崩したり所用で家を空けたりしたとき介護者の身体的・精神的負担軽減などのサポートとして利用することができます。ショートステイは、在宅介護を支える重要なサービスともいえます。

ショートステイの種類

ショートステイには、以下の3つの種類があります。ここでは、それぞれの違いを解説します。

①短期入所生活介護

短期入所生活介護は、要支援・要介護者が利用する介護保険適用のショートステイです。サービス内容として、主に以下のようなものが挙げられます。

● 食事や入浴などの介助
● レクリエーション
● リハビリ

②短期入所療養介護

短期入所療養介護は、介護老人保健施設が行う、医師や看護師の配置がある施設で医療的ケアが受けられる介護保険適用のショートステイです。要支援・要介護認定を受けており、短期入所生活介護と同様の基本的なケアに加え、服薬管理や浣腸などの医療ケアのサービスが行われます。

● 食事や入浴などの介助
● 病状確認
● 療養上のケア
● リハビリ

③介護保険適用外のショートステイ

介護保険適用外のショートステイは、有料老人ホームサービス付き高齢者向け住宅などで提供される、要支援・要介護認定の有無に関わらずすべての方が利用できるサービスです。提供されるサービスは、短期入所生活介護とおおむね同じです。介護保険の手続きが不要なため、回数や期間の制限なく利用できます。ただし、費用は全額自己負担となる点に注意しましょう。

ショートステイを利用できる期間

ショートステイは、1日単位の利用となります。短期間の利用を前提としていますが、ショートステイを一定期間利用する「ロングショートステイ」と呼ばれるものもあります。ロングショートステイは、やむを得ない事情がある方のみ利用可能です。その場合、ショートステイを利用できる期間の条件は、以下の通りとなります。

介護認定期間の半数を越えない日数(※介護認定期間が180日の場合90日まで)
連続で利用できるのは30日まで(※連続して31日目の利用は介護保険適用外の全額自己負担となります。32日目からは、また1日目としてカウントし、その合計が介護認定の半数を超えない日数まで利用できます)

5/1~5/30 介護保険適用(30日間)

5/31    全額自己負担(31日目)

6/1~6/30 介護保険適用(30日間)

7/1    全額自己負担(31日目)

7/2~7/31 介護保険適用(30日間)

※介護認定期間が180日の場合、ここで半数の合計90日間となるのでこれ以上の利用ができなくなります。

ショートステイのメリット・デメリット

ショートステイにはメリットとデメリットがあるため、状況に応じた利用をおすすめします。ここでは、それぞれの面を詳しく解説します。

ショートステイのメリット

ショートステイのメリットは、日頃介護をしている方の負担を軽減できる点です。ショートステイの利用により、短期間介護から離れて息抜きできます。
また、ショートステイは入居者の気分転換にもなります。レクリエーションでほかの入居者とコミュニケーションを取ったり、機能訓練でからだを動かしたりすることは良い刺激になるでしょう。

ショートステイのデメリット

ショートステイのデメリットは、予約が取りにくい点です。1日単位で気軽に利用できるショートステイは人気が高く、介護者が仕事をしていない土日に予約が集中する傾向にあるため、希望の日程が空いていないことも多いです。
そのため、急用の際に利用できる施設の候補をいくつか作っておくと良いでしょう。前もって予定が分かっているのであれば早めに予約をすることをおすすめします。
また、ショートステイは短期利用なので、入居者同士がなじむのが難しい場合もあります。認知症など、環境の変化が苦手な方は注意が必要です。

まとめ

ショートステイとは、短い期間介護施設等に宿泊し、介護ケアを受けられるサービスです。普段介護をしている方の所用などの際に、短期的な利用ができます。ショートステイのメリットは介護をしている方の負担を軽減でき、入居者にとっても気分転換になる点です。予約を取りにくい点や環境になじみにくい場合があるデメリットもあるため、注意しつつ的確に利用ができるとよいですね。

 

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