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2024/05/12
コラム

治療中の病気がある場合、老人ホームや介護施設に入居はできる?

治療中の病気がある場合、老人ホームや介護施設に入居はできる?

高齢の親族を老人ホームや介護施設に移すことを検討する際に、健康状態を重要な判断基準とすることがほとんどです。特に、現在病気で治療中の親族を介護施設に移す場合は、その入居可否やサポートの内容には特別な注意が必要です。これは、施設によっては特定の健康問題に対応できない場合もあり、どの施設が適切か事前に十分に調査することが求められるからです。
そこで今回は、治療を続けながらサポート施設に移る際の主要な考慮事項と、施設選びの際の重要なポイントを紹介します。

入居できる施設もあるが今までと同じ病院に通院できるとは限らない

現在治療中の病気がある方が老人ホームや介護施設への入居を考える際には、医療サービスの継続性も重要な検討材料です。移住後も以前の病院に通うことは、施設の位置や提携している医療機関の範囲に大きく依存します。
老人ホームによっては、内部に医療スタッフを常駐させているところや特定の健康状態を管理できる体制を整えていますが、これには限界があります。専門的な治療が必要な場合や特定の医療機器が必要な場合外部の病院を利用することになる可能性が高いです。その際、利用者がこれまで通っていた医療機関を引き続き利用できるとは限りません。現在治療を受けている病院から距離がある施設を選ぶと、通院が困難になるケースも考えられます。これが、施設選びの際に確認すべき重要なポイントの一つです。
既存の医療機関から施設の近くにある新たな医療機関へ転院する際は、既往歴や治療の継続に関する情報の引継ぎが重要となります。新しい医療機関での治療をスムーズに進めるためにも事前に詳細な医療情報を提供し、適切な対応を計画することが必要です。

施設入居後は協力医療機関にかかることが多い

また老人ホームや介護施設に移る際に多くの場合、施設が提携している医療機関のサービスを利用することが多いです。特に公共型の介護施設では協力医療機関の設置も義務付けられています。施設内での緊急時の医療サポートを提供するため、入居者にとってのアクセスの便利さを考慮してのことです。病院は施設近くに位置していることが多く、必要に応じた治療を行なう体制が整っています。
また、医療機関を併設している施設や、併設まではしていなくても協力医療機関からの往診対応をしている施設などもあり、施設と提携医療機関の間の連携の質は施設によって異なります。したがって施設を選ぶ際には、どのような医療機関と提携しているかその病院がどの程度の医療サービスを提供できるかを確認することが重要です。例えば特定の疾患に対する専門治療が必要な場合、そのニーズに対応できる医療機関と提携しているかどうかが選択の決め手となることもあります。

施設入居後の通院について、事前に確認しておきたいポイント

老人ホームや介護施設への入居を検討する際、継続的な健康管理が必要な状態であれば、医療機関への通院について事前に確認しておくことが重要です。施設と病院との距離通院の手段医療機関が提供するサービスの範囲と質を把握することは施設選びの決定的な要因となります。
まず施設から病院までのアクセス方法を確認することが大切です。施設によっては専用の送迎サービスを提供しているところもあれば、公共交通機関を利用する必要がある場所、家族が動かないといけない場合もあります。
次に施設が提携している医療の専門性にも注目する必要があります。特定の症状や疾患を持つ高齢者の場合その状態に対応できる専門医が常駐しているか、特化した治療を提供できる設備が整っているかなど確認認することが大切です。
最後に通院の頻度や治療計画についても、施設入居前に話し合うことが望ましいです。定期的な健康チェックや必要に応じた治療がスムーズに行えるかどうかは、施設生活の質に直接影響します。このため入居前に施設と医療機関の連携の質や内容を理解し、利用者自身や家族が安心できる体制が整っているかを確認することが重要です。

今回のまとめ

高齢者介護施設への入居を検討する際には、現在進行中の健康問題の管理と継続的な医療アクセスが重要な考慮事項です。施設が提携している医療機関との連携の質、通院の便利さ、そして医療サービスの範囲を事前に確認し入居者のニーズに合致した老人ホームを選ぶことが必須です。また現在通院している医療機関を継続したい場合は、その希望に沿った対応をしてくれる通院医療機関に近い施設を探すとよいでしょう。これにより入居者は適切な健康管理を受けることができ、より安心して施設生活を送ることが可能になります。家族も、愛する人が適切なケアを受けているという安心感を持てるでしょう。