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2024/02/10
コラム

老人ホーム入居後に必要になる家族の日常生活のサポートとは

老人ホーム入居後に必要になる家族の日常生活のサポートとは

親世代が介護を必要とする年齢に突入する40代以上の方々にとっては日々の生活の中で多くの課題があるかと思います。その直面する課題の一つが、高齢の家族の介護問題です。実際に親が老人ホームや介護施設に入居を決めた場合、入居後は家族からはどのように生活のサポートをすべきなのでしょうか。入居者の快適な生活と心の安定に大きく寄与するため、実際の入居前に相談をして実際のサポートについてイメージしておきましょう。

入居後3ヵ月間は積極的に面会へ

老人ホームへの入居は、入居者にとって大きな環境の変化をもたらします。家族の訪問は入居者にとって心強いサポートとなり、孤独感や疎外感を軽減するのに役立ちます。入居後の家族との面会の必要性は以下の通りです。

①心理的サポート

新しい環境、新しい人達との生活は想像以上に心身に影響があります。その中でも、家族の訪問は入居者にとって大きな心理的支援となり、新しい環境への適応を助けます。特に初めの3ヶ月間は家族が頻繁に面会することが推奨されます。

②孤独感の軽減

慣れない環境・慣れない人の中での生活は、思っている以上に孤独感疎外感があります。また、入居まで他の家族と同居されていたならその孤独感はなおさらです。その中で親しんだ家族の顔が見られることは、ほっとできる瞬間かもしれません。定期的な面会により、入居者は孤独感や疎外感を感じることが少なくなります。

③健康状態の確認

面会を通じて家族は入居者の健康状態や生活環境を直接確認できます。入居前の生活を知っている家族から見て、もしも入居者の食欲が落ちてしまっている様子や、不安を感じている様子など気になる点が見て取れた場合は、施設のスタッフなどに相談をしてみたり、面会に来る回数を増やしてみたりと対策をとるとよいかもしれません。

要望があれば家族が老人ホームや介護施設に伝える

どんな人でも、不満や要望は慣れていない人に伝えることをためらってしまったり、そもそも伝えることが難しかったりとするのではないでしょうか。家族の訪問時に入居者が零した不満や要望は、家族が施設に伝えることが重要です。特に入居初期多くの不満が生じる可能性があるため、家族が積極的に意見を伝えることで、入居者の心の充実を支援し、よりよい快適な生活をサポートします。

要望を伝える際には、批判的に伝えるのではなく、具体的で明確に伝えましょう。入居したからといって、入居者に関する問題や要望は、家族だけ、施設だけどちらか一方に任せっきりのことではなくなりますので、改善のために施設と協力的な姿勢でいることが重要です。

スタッフと相談しやすい関係を作る

施設のスタッフと良好な関係を築くことは、入居者の快適な生活に直結します。家族が入居者の性格好み生活習慣などの情報をスタッフに伝えることで、より個々人に合ったコミュニケーションやケアが可能になります。また、そのコミュニケーションの中で、入居者の家族にしかわからない表情や、何かを欲しがっている際のしぐさなど、言葉だけでは伝えることの難しい情報を知ることができ、より入居者の細かな要望に対応できるようになっていきます。相談しやすい関係性を築いていくことで、より信頼感も生まれます。家族と施設で連携して、入居者をサポートするためにも重要なポイントです。

今回のまとめ

老人ホームへの入居後、家族のサポートは入居者の生活の質と精神的な安定に非常に重要です。初期の頻繁な面会、入居者の要望の伝達、スタッフとの良好な関係構築は、入居者が新しい環境に適応し、充実した生活を送るために欠かせません。施設のスタッフと良好な関係作りをし、入居者のサポートを協力していくパートナーとして信頼を結べそうな施設選びをしましょう。